【ハワイニュース】ハワイアン・エレクトリックが新メーター導入 電気代を節約できるかも
政府が最近発表した報告書によると、ハワイ州の電気料金はアメリカの全国平均よりも59%も高いという。
ハワイアン・エレクトリック社では現在、電気利用者が自分で使用量を監視するのに役立つ最新テクノロジーを利用した新メーターを導入しようとしている。
これを利用することで使用量を削減して、電気料金を抑えることができるかもしれないとKHONが伝えている。
新メーターはオアフ島、マウイ島、ハワイ島の戸建て住宅、コンドミアム、アパートメント、ビジネスに設置されることになっている。
新メーターは今使っているメーターからのオプションアップグレードとして無料で設置してもらうことが可能で、アプリを使ってリアルタイムに電気の使用状況を把握できるというものだ。
同社の広報担当者であるシャノン・タンゴナン氏は「この新しいメーターを利用することの最大のメリットは、15分間隔で自分の家の電気の使用状況を把握することができるようになることです。『マイ・エネルギー・ポータル』というサイトに登録するだけでそれが可能です。それを見れば、いつ、どれだけ電気を使っているかが一目でわかります」と述べている。
また、新しいメーターを利用することで時間別料金レートによって電気料金計算が行われることになる。
現在利用しているメーターでは、使用した電気量に対して一定のレートで料金が決まっているが、新しいメーターでは、電気を使用した時間でレートが変化していくため、ピーク時(夜間)の利用を抑えて、非ピーク時(日中)に利用することで料金が抑えられるのだ。
オアフ島における戸建て住宅の基本レートは1キロワットあたり33セントだが、この住宅が新メーターを使用すると、午前9時から午後5時までのレートは19セントに大幅に下がるが、午後5時から午後10時までまでは46セントにはね上がり、午後10時から翌朝9時までは38セントとなる。
ということは、例えば仕事が終わってから夜にしていた洗濯を朝や週末の日中に行うことで電気代の節約につながるということになる。
さらにもし停電が起こった場合にも大きな利点があるという。
現在は停電が起こった場合、その旨をハワイアン・エレクトリック社に電話で連絡しなければ同社は状況を把握できないシステムだが、新メーターは電力会社に自動的に信号を送るため、素早い対応が可能になる。
新メーターは既にオアフ島、マウイ島、ハワイ島合わせて47,000個の設置が終わっているという。
ハワイアン・エレクトリック社では2024年末までに全利用者にこの新しいメーターへのアップグレードを完了する計画だが、もし今すぐ新メーターにアップグレードしたい場合には、同社に連絡する必要がある。
詳細はこちらから。
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写真:
(日刊サン 2022.2.2)