米国農務省(USDA)は、昨年8月の山火事と風によるハワイの農家の損害と経済損失は2310万ドル(約33億7000万円:146円/ドル換算)にのぼるという見積もりを発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、USDA全米農業統計局は、8月から12月にかけての物的損害、家畜の死亡、顧客の減少、破壊された作物や市場による農産物販売の減少、アグリツーリズム収入の減少を集計した。
データは、マウイ島、ラナイ島、モロカイ島を含むマウイ郡と、ハワイ島の一部を含む、合計728人の生産者から、昨年11月初旬に郵送されたアンケートと12月から1月初旬にかけての電話連絡によって収集された。
マウイ郡の農家は計2300万ドル、ハワイ郡の農家は計10万ドルの損害を被ったことがわかった。損害の内訳は、物的損害が約850万ドル、農作物生産損害が約540万ドル、販売収入の減少が約510万ドル、アグリツーリズム収入の減少が390万ドル、家畜の損失が7万5千ドルだった。
火災で被害を受けた資産には、建物、車両、灌漑設備、農業機械、フェンス、貯水タンクなどの構造物が含まれる。家畜の損失には、牛、羊、ヤギ、家禽、ミツバチのコロニー、馬、アルパカなどが含まれる。
生産者はまた、バナナ、コーヒー、植物や花、タロイモ、野菜、その他の果物を含む500エーカーの農地を山火事や風で失ったと報告している。また、USDAによると、さらに7850エーカーの牧草地が被害を受けたという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.2.1)