オアフ島パロロにある住宅に巨大な岩が転げ落ちてきたとKHON2が報じている。
幸いけが人はなかったものの、危うく住人の1人にぶつかるところだったという。
この地区では近隣の山で掘削作業が行われており、地域住民らは、開発と落石との関係について懸念を抱いている。
住民によると、開発が始まる前には岩石が谷を転がり落ちるようなことはなかったが、この週末には3個の岩が落ちるという事故が起こっているという。
28日(土)の夜、キャロライン・ササキさん宅に巨大な岩が転がり落ちてきた。
「今は少し落ち着いたが、昨夜は本当にショックだった。大きな音がして、あとは何が何やら。恐ろしさで眠れなかった」
ササキさんはこの地域で育っているが、これまで大きな岩石が落ちてくるようなことはほとんどなかったという。
「私たち家族はずっと同じ場所に住んでいる。古い家屋を取り壊して、新しく建て直したばかり。これまで大雨やハリケーンが来てもこんなことは起こらなかった。すぐ裏で再開発が行われていて、山を削っていることが関係しているのかもしれない」
掘削作業を行っている企業のオーナーであるビンニン・リー氏は、開発プロジェクトと岩石落下事故に関係はないと主張している。
「全く関係はない。岩があったのはずっと上の方で、50フィート(約15メートル)以上も上から転がり落ちてきた。落下防止用のケーブルの1本に当たり、ケーブルは切れてしまったが、落下の勢いはかなり軽減されたはずだ。そうでなければ被害はさらに大きくなっていただろう」
同社では、エンジニアによるプロジェクトの調査と、落下防止壁を強化するとしている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.30)