カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ハワイ島、ラナイ島、マウイ島で、400人以上のボランティアによる「サンクチュアリ・オーシャン・カウント」と「グレート・ホエール・カウント」が実施され、ハワイ語で「コホラ」と呼ばれるザトウクジラの観察が行われたとKHON2が伝えている。
このイベントは、ハワイ諸島ザトウクジラ国立海洋サンクチュアリ・オーシャン・カウント(Hawaiian Islands Humpback Whale National Marine Sanctuary Ocean Count)と太平洋ホエール財団(Pacific Whale Foundation)によるグレート・ホエール・カウント(Great Whale Count)という、3つの連携によるクジラの頭数カウントの第1回目となった。今回、カウアイ島、モロカイ島、オアフ島、ハワイ島に生息するザトウクジラを中心に、ハワイ全域の44カ所でザトウクジラの観測が行われた。
データは15分間隔で収集された。すべての島で、最も多くのクジラが観察されたのは午前9時から午前9時15分の間で、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ハワイ島では、この時間帯に合計174頭、マウイ島とラナイ島では141頭が観察された。
州全体で合計2124頭のクジラが目撃され、そのほとんどがマウイ島沖だった。なお、関係者によると、目撃情報は重複している可能性があるという。
今回収集されたデータは、「クジラの到来シーズン内およびシーズン間のザトウクジラの出現傾向を明らかにする」ための調査活動に役立てられる。
晴天で風が弱かった場所もあれば、雨や突風など観測条件が悪かった場所もあったことが報告されている。ボランティアは、アオウミガメやハワイモンクシール、ハシナガイルカなど、他の海洋生物の目撃情報も記録した。
今年最後のクジラの頭数カウントは、2月と3月の最終土曜日に行われる。サンクチュアリ・オーシャン・カウントのウェブサイトでは、場所ごとのクジラ目撃情報の予備データが公開される予定となっている。
サンクチュアリ・オーシャン・カウントのウェブサイトはこちら。
https://oceancount.org/resources/
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(日刊サン 2024.1.29)