23年間懲役生活を送った男性(51)に無罪判決が下され、釈放されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
1991年、ハワイ島を訪れていたダナ・アイルランドさん(当時23)が誘拐され、性的暴行を受けて殺害されるという事件が起こった。
容疑者として逮捕されたのは、アルバート・イアン・シュワイツアー(当時27)、その弟ショーン、知人のフランク・ポーリーンだった。
無罪を主張したものの、刑期130年の有罪判決を受けてシュワイツアー容疑者は投獄された。しかし、家族と共に無罪を主張し続けた結果、控訴が認められた。
今月新たな裁判が開かれ、24日に無罪判決が下された。
無罪が決定した要因となったのは、事件当時よりもさらに進化したDNA検査だ。
現場に残された証拠と、シュワイツアー氏、弟ショーン氏、フランク・ポーリーン氏のDNAを照合したところ一致せず、真犯人は別にいたという結果になったという。
ハワイ州法によると、無罪で投獄された場合、1年につき5万ドル(約650万円)の補償金が支払われることになっている。
シュワイツアー氏の場合は、単純計算で115万ドル(約1億5千万円)となるが、そのためには検察が同氏の無実を認め、特別公聴会での審議など、様々な手続きが必要だという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.27)