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【世界のこぼれ話】氷点下の池でワニが見せた特技とは? ノースカロライナ州

ここ最近アメリカ本土を猛烈な寒波が襲っているが、そんな氷点下の気候の中、凍った池で暮らすワニのユニークな姿が観察されているとAP通信が伝えている。

ノースカロライナ州オーシャンアイルビーチにある「スワンプパーク・アウトドア・アドベンチャー・センター」は、21日(日)、凍った池の水面下で、鼻先だけを氷の上に出して固まっているワニの珍しい動画をソーシャルメディアに投稿した。

あるビデオでは、同センターのアシスタント・マネージャーであるスコット・ペリー氏が、凍った状態のワニの一匹に近づき、「ご家庭ではやらないでください」と忠告しながら、鼻に手を伸ばしてブンブンと振りかざした。同氏は、「人生で一度でもこんなことをするとは思わなかった」と語っている。

ゼネラルマネジャーのジョージ・ハワード氏が23日(火)に電話で語ったところによると、このセンターには12匹のワニがいるが、これらのワニは州の野生動物当局から、多くの場合人間から餌を与えられており、野生に戻れないと判断されているという。この現象がセンターで最後に起こったのは数年前で、週末にこれを見たハワード氏は興奮しているという。

変温動物であるワニは自分で体温調節ができないため、気温が下がると生き延びるためにブルメーションと呼ばれる昏睡状態になる。ハワード氏は、周りの水が凍っても呼吸を続けることができるよう、ワニたちは鼻を水面から突き出し、身を守っていると説明した。

ある動画で、ハワード氏は体長910フィート(2.743.05メートル)と推定されるワニを映しながら、「目を閉じ、呼吸をするのに十分なように鼻の穴だけを水面から突き出している。体全体が水中に浮かんでいる。かなりファンタスティックだ」と語った。

しかし、氷漬けの状態は長くは続かなかった。23日(火)には気温が上がり、現在ワニは通常の状態に戻っているという。

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画像:facebook.com / The Swamp Park Ocean Isle Beach NC

 

(日刊サン 2024.1.26)

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