動物愛護団体「PETA」は、フェイスブックの創設者として知られるマーク・ザッカーバーグ氏がカウアイ島の土地で牛の畜産を始めたと発表したことを受け、全国的な共感キャンペーンを開始したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ザッカーバーグ氏は、最近、カウアイ島のコオラウ牧場で牛肉用の牛の飼育を始めたことをソーシャルメディアに投稿した。同氏は投稿にて、「私の目標は、世界でも最高品質の牛肉を作ることだ。牛は和牛とアンガス牛で、マカダミアミールを食べ、この牧場で栽培・生産したビールを飲んで育つ。私たちは、すべてのプロセスを地元で垂直統合されたものにしたいと考えている」と綴った。
また、ザッカーバーグ氏は、娘たちがマカデミアナッツの木を植えたり、牧場でさまざまな動物の世話をするのを手伝っていることを明かし、「私のプロジェクトの中で、これが一番おいしい」と書いている。
PETAは、ニュースリリースにて、この「馬鹿げた牛のプロジェクト」を受けて、「人間は多くの動物の中の一匹に過ぎない」という事実に注意を喚起するための「すべての動物は誰かである(Every Animal is Someone)」キャンペーンを展開していると述べた。同団体はまた、ザッカーバーグ氏に共感キットと、牛を「愛する者の死を悼む一個人であり、子牛と深い絆で結ばれた献身的な母親」として見るよう求める手紙を送り、代わりに牛を保護施設に送るよう促しているという。
PETAの会長を務めるイングリッド・ニューカーク氏は、ニュースリリースの中で、「2024年、PETAは、あらゆるものや誰もが自分のために存在していると感じることが多い億万長者を含むすべての人に、あらゆる人にとってより思いやりのある世界の構築を支援するよう呼びかけている」と述べた。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.26)