【世界のこぼれ話】高校生アメフト部員がトレーニングの代わりに近隣家庭の雪かき ペンシルバニア州
アメリカ本土北東部は先週から大雪に見舞われているが、ペンシルバニア州ベテル・パーク市にある高校のアメフト部のトレーニングは中止にならなかった。
校内での重量挙げトレーニングの代わりに、部のコーチは部員たちを近隣家庭のドライブウェイの雪かきを無料でするように派遣したとフォックス・ニュースが伝えている。
アメフト部の主任コーチであるブライアン・デラヨ氏は1月16日(日曜日)に自身のツイッターアカウントにこう投稿した。
「非常に厳しい天候のために明日のアメフト部の重量挙げトレーニングは中止とします。その代わりに、部員たちは近隣に住む高齢者や障害者の家庭を探してドライブウェイの雪かきをするように。決してお金を受け取ってはいけません。これは月曜日のトレーニングです」
デラヨ氏によると、アメフト部員による雪かきトレーニングは、今から20年以上前に当時の主任コーチであるジェフ・メサニー氏から受け継がれてきたアメフト部の伝統であるという。
「メサニーコーチは、大雪で学校が休校にあるといつも部員たちを力仕事を必要としている地域の家庭で雪かきをするように命じていました。高齢者家庭や障害者家庭など、自力でドライブウェイの雪かきをできない人々のところで無料で雪かきをするのは、ずっと行われてきたことであって私のアイデアではありません。これは我が校の伝統です」
1月17日(月曜日)には、およそ40人のアメフト部員が近隣家庭の雪かきをしたが、一部の生徒は5時間から7時間も雪かきをしたという。
「地域のみなさんには高校生スポーツを応援していただいています。雪かきは応援してくださる皆さんに恩返しをすると共に、地域住民とのコミュニケーションの良い機会だと思います」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2022.1.21)
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