ハワイ州議会は、一部の人々が餌を与え続ける一方で、苦情を生み続けている野良ニワトリ問題に取り組むための法案を再び審議する予定であるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
野良ニワトリは、騒音だけでなく、植物をむしったり地面を掘り散らかしたりなどの被害も起こしている。ニワトリ問題に悩む住民のひとりであるピーター・ミラー氏は、住民が自分の土地やその近くに大量の家禽がいることを報告するための「ニワトリ駆除ホットライン」を州に設置することを提案した。しかし同氏は、「州はこの問題を解決するための法案を提出したが、進展は見られない」と語る。
下院法案227と上院法案961は、ミラー氏が望んでいるようなニワトリ駆除ホットラインを設置するために、2023年の立法会議から持ち越された。
また、スコット・ニシモト州議員も、2023年に提出した下院法案1140を次期立法議会に持ち越す予定である。この法案は、州保健局に対し、ニワトリ捕獲器の増設に加え、野良ニワトリ苦情ホットラインの運営を義務づけるものだ。
下院法案1140は地域住民の苦情から生まれた。ニシモト州議員は、「あまりに苦情が多いので、有権者に貸し出すためのニワトリ捕獲器を特注した」と言い、この罠は300ドルほどで、アメリカ本土から届くのに2、3週間かかったという。
昨年9月より、ホノルル市はサンドウィッチ・アイル・ペスト・ソリューションズ社と契約し、住民に野良ニワトリのケージと駆除サービスを格安で提供している。同社のトマホーク・チキン・トラップは4羽から5羽のニワトリを1週間ケージに入れることができるが、技術者が1週間出張してニワトリを捕獲するフルサービスを受けるには、住民は市の補助金100ドルの後に375ドルを支払わなければならない。
市はニワトリに餌を与えないよう、いくつかの公園に看板を設置しているが、下院法案72はさらに踏み込んで、ニワトリに餌を与えたり、与えようとした人に500ドルの罰金を課すという内容が含まれている。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.17)