オアフ島ノースショアにあるタートル・ベイ・リゾートについてホノルル・スター・アドバタイザーが次のように報じている。
このリゾートは、1972年にデル・ウェブズ・クイリマ・リゾート・ホテル・アンド・カントリー・クラブとしてオープンしたが、その後1983年に現在のように改名された。
以前サトウキビ畑だった場所にはホテルの建物が並び、サトウキビ農園の閉鎖で仕事を失ったノースショアの人々に雇用の機会を提供してきた。
現在、BREホテルズ・アンド・リゾーツ社が所有し、ベンチマーク・リゾーツ・アンド・ホテルズによって運営されるこのリゾートは、50年を経て多くの変化を遂げたが、数百万ドルを投じて行われた改装や、ハワイらしさをゲストに伝える取り組みが示すように、サステイナビリティーと正しい文化保存が最優先事項だという。
新たにホテルを建設して3,500室増やすという以前の所有者によって申請されていた計画は、1986年に州によって認可されたものの、地域コミュニティーや環境保護団体「シエラ・クラブ」などの反対や訴訟などが続き、現所有者の手に渡ってから、2015年に保護を中心とする新たな計画で州と合意に至っている。
この合意により、4,500万ドルがリゾート側に支払われ、開発権の一部が放棄されたことになる。その結果、4マイルの海岸線と8マイルのトレイルを含むカヴェラ・ベイからカフク・ポイントまでの約665エーカーの未開発の土地の79%が保全されることとなった。
タートル・ベイ側は、残された150エーカーの敷地に725室の宿泊施設と居住用ユニットを組み合わせた2つのホテルを追加で開発することが認められた。
パンデミックの始まった2020年3月から、ホテルを閉鎖して改修工事が行われていたが、それも終わりつつある。
タートル・ベイの副社長で運営責任者であるトム・ドノバン氏は次のように語っている。
「当リゾートは、この業界で久々に見る奇跡的な変貌とも言える素晴らしい変化を遂げ、自由奔放でぜいたくな場所となった。ゲストにはカジュアルなエレガンスを提供し、自然や土地、ビーチを楽しんでもらえる」
2021年7月にはロビーの改修が終了し、営業はすでに再開されている。
家族向けプールや子供用プール、大人専用プールも作られ、プールデッキのエリアも一新された。
新しいレストラン「アライア」では、地元の新鮮な食材をふんだんに使ったメニューが提供され、敷地内にはハワイ特有の植物が植栽されている。また、5月にはスパが完成する予定だ。
毎週水曜日午後5時から8時までパニオロ(ハワイアン・カウボーイ)のルアウも開催されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.1.17)