ペプシコ傘下の「クエーカー・オーツ」社は、サルモネラ菌汚染の可能性を理由に、昨年12月、グラノーラ・バーやシリアル、各種スナック菓子など43製品のリコールを発表していたが、11日(木)、新たに24製品を追加したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
新たにリコールされたのは、クエーカー・チューイー・グラノーラ・バー(Quaker Chewy Granola Bars)、ゲータレード・プロテイン・バー(Gatorade protein bars)、キャップン・クランチ・バー(Cap’n Crunch bars)、クエーカー・シンプリー・グラノーラ・シリアル(Quaker Simply Granola Cereals)、ガメサ・マリアス・シリアル(Gamesa Marias Cereal)、その他のシリアルなどだ。
リコール対象製品の全リストはこちら。
https://www.quakerrecallusa.com/
リコール対象製品は、インターネット販売を含む小売店で取り扱われ全米で流通しており、ハワイの多くのスーパーマーケットや量販店でも販売されていた。米国食品医薬品局(FDA)は、各家庭で食品収納棚や冷蔵庫に対象製品がないかを確認し、見つけたら破棄するよう勧告している。
FDAは昨年12月、「現在までのところ、クエーカー社は今回のリコール対象製品に関連した疾病の報告を受けていない」と発表していたが、それ以降、病気の報告があったかどうかは不明となっている。また、今回のサルモネラ菌汚染がどのように発生したのかについても発表されていない。
サルモネラ菌は、幼児や虚弱体質者、高齢者、免疫力の低下した人々に深刻な、時には致命的な感染症を引き起こす可能性がある。サルモネラ菌感染の一般的な症状としては、発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢(血便を伴うこともある)などがある。感染者は通常6時間から6日後に気分が悪くなる。ほとんどの感染症は軽度で、4日から7日ほど症状が続く。
最近、野菜や果物、肉など様々な食品でサルモネラ菌によるリコールが発表されている。昨年11月に米国疾病予防管理センター(CDC)が発表したカンタロープに関連したサルモネラ菌汚染では、少なくとも2人が死亡している。
CDCによると、サルモネラ菌は米国で毎年約135万人の感染、2万6500人の入院、420人の死亡を引き起こしているという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.15)