ハワイで最大の海洋輸送会社であるマトソン社は、2020年に過去最大の利益を計上することになるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

マトソン社は1月11日に昨年第四四半期の売り上げが7,610万ドルから8,160万ドルの間となるだろうという予測を発表し、正確な数値は来月に確定するとしている。

下限の数値となったとしても四半期における利益は過去最高になることになり、2019年の第四四半期の売り上げは1,560万ドルだったことから、4倍以上の伸びを示している。

第一四半期の380万ドル、第二四半期の3,280万ドル、第三四半期の7,090万ドルとマトソン社は2020年中に大幅に売り上げを伸ばしており、これは主に新型コロナウィルス感染拡大が始まって中国からの輸入が著しく増加したことによると見られる。

第二四半期中には、マスクやシールドなどの保護具、清掃用品、日曜大工用品などの需要が一気に高まり、また在宅勤務に対応するための電気用品や、オンラインショップからの購入品などの増加に対応するために、コンテナ船をチャーターして中国からの輸入を倍以上に増便した。

マトソン社のCEOであるマット・コックス氏は「中国からの輸入品に対する大きな需要は2021年前半も続くことが予想され、新型コロナワクチン接種が広く行き渡った後もしばらくの間ある程度の需要は残るだろう」と述べている。