10日(水)、立法シーズン最初の公開会議が開かれ、ハワイ大学(UH)の管理者らは、荒廃のために7年間も空き家になっている寮などの問題に対する鋭い質問に直面した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、UHマノアのローワーキャンパスにあるアパート形式の複合施設「ハレ・ノエラニ」は、152室、530台のベッドがあるが、1978年に建設されて以来改修されておらず、2017年から閉鎖されたままになっているという。これは、UHマノアキャンパスにある5つの寮のうち、1960年代または1970年代に建設されて以来、改修されていない寮の1つだ。
UH理事会は、最新の予算要求で、ハレ・ノエラニの改修に8000万ドル(約116億円:145円/ドル換算)を要求したが、ジョシュ・グリーン州知事は2024年の州議会予算に盛り込まなかった。ドナ・メルカド・キム上院議員とドノヴァン・デラクルス上院議員は、もし適切な維持管理がなされていれば、この寮はまだ利用が継続されていた可能性があり、数年前に改修の要望を出せば、もっと安く済んだとして、これまでの7年間の閉鎖は容認できないと主張している。
UHの学生寮サービスは、州法によって自立し、運営費と設備投資の両方を賄うのに十分な収入を得ることが義務付けられている特別基金の下で運営されている。UHには21棟の学生寮があり、1300台の新入生用ベッドと1800台の非新入生用ベッドを提供し、年間約2320万ドル(約33億7000万円)の収入を得ている。
UHの広報担当者によると、2023年5月以降、UHマノアキャンパスの学生寮施設に大幅な改善がなされたという。その中には、全学生ルームへの新しいマットレスの配送、Wi-Fiサービス向上のための300以上の無線アクセスポイントの設置、550の窓、400のベッドフレーム、50のエアコンの修理、ハレ・ワイナニのトイレの配管設備の75%とハレ・カハワイとハレ・ラウリマのトイレ換気扇の交換などが含まれる。また、今後さらなる改善が計画されているという。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.1.11)