マウイ島カフルイ空港ではシカが滑走路に入り込むという問題が起こっており、飛行機の運行や搭乗客の安全に対する問題となっているが、路上においても増えすぎたシカによる事故が起こっているとKHONが伝えている。
カフルイ空港はフェンスで周囲が囲まれているが一部でフェンスが破損しており、そこからシカが入り込んだと見られている。
モロカイ島でも、数百頭のシカが主要幹線道路を横切っているところが目撃されている。
モロカイ島住民のパトリシア・ハモンドさんは「モロカイ島に35年住んでいますが、こんなにたくさんのシカの群れを見たことがありません。シカとぶつかって事故を起こしたというとみんなに驚かれました」と述べている。
ハワイ州ではシカが原因とみられる事故が100件以上起こっている。
問題はマウイ島やモロカイ島だけではなく、オアフ島でも深刻な干ばつと頭数が増え続けたことで餓死するシカもあるという。
2020年からホノルルでも頭数を削減するための対策を行っているが、あまり効果が現れていないようだ。
現在は降雨量が増加しているために食料となる植物が増えており、人里に現れるシカは減少しているものの頭数自体が減少しているわけではないという。
2022年には655,000ドルがシカ対策として税金が投入されることになっている。
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.10)