ホノルル・スター・アドバタイザーは州議会に先立ち、下院議長であるスコット・サイキ議員に州の状況についてインタビューを行なった。

サイキ議員は、島によってばらつきがある新型コロナウィルスに関する旅行ルールをひとつにまとめたいと考えているという。

現在は目的地の島によって自己隔離の必要性の有無が異なったり、到着後検査も必須の島もあれば、行なっていない島もあるなどルールがバラバラで、住民も州外からの旅行者も混乱している状況だ。

「まず、混乱を防ぐために州として一貫したシステムが必要だ。次に、ハワイにおける感染拡大の主要な原因は旅行という結果が出ていない。そして、旅行は州経済にとって非常に重要な産業だということだ。どの島にとっても観光は必要だ」

現時点では、もし陰性証明をもたずにハワイへ到着した場合に、到着後の検査で陰性であっても10日間自己隔離をしなければならない。

それに対してサイキ議員は、空港で検査を受けて陰性であれば自己隔離を免除することで良いとしている。

また、マスク着用は州法で必須となっているが、違反者に対して軽犯罪とされて最大5,000ドルの罰金もしくは1年間の禁固刑と非常に重く、実際には起訴されない状況に対して、サイキ議員は違反チケットで罰金を取るように変更したいと考えているという。

ハワイアンの人々が暮らす住宅を建設するための資金を調達することを目的として、カポレイのハワイ先住民の土地にカジノリゾートを建設する計画については、議会での検討が必要だとしているが、サイキ議員個人としては賭博には反対の姿勢で、この提案自体に賛成は少ないのではないかと述べている。