アロハセーフ警告(アラート)アプリ始動
ハワイ州保健局では新型コロナウィルス感染症例数と死亡者数が増加し続けていることを受け、ハワイの若者を対象とした新しいメディアキャンペーンとともに、1月6日に新しい「アロハセーフ警告(アラート)アプリを正式にリリースしたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
6日にハワイでは10名のコロナ関連と見られる死亡とともに143件の新規感染症例数が報告され、累計で22310件の感染症例数と299名の死亡となった。
新しく報告された10名の死亡のうち、持病のある高齢者の死亡が顕著だった。
内訳は、60代の男性4名、70代の男性3名、80代の男性1名と女性2名である。
新しく導入されたアプリは「アロハセーフ警告(アラート)アプリ」呼ばれ、新型コロナウィルスの感染を抑制するために開発されたものだ。
アップルもしくはグーグルプレイから無料でダウンロードすることができるこのアプリは、ブルートゥーステクノロジーを用いて新型コロナウィルスにさらされた場合にユーザーに警告するように設計されている。
保健局長のリビー・チャー博士は「マスク着用、社会的距離、ワクチン接種が新型コロナウィルスに対抗する手段です。そしてこのアロハセーフ警告(アラート)アプリによって、地域住民はいち早くウィルスに接触した可能性があると警告を受けることができるようになります。警告を受けた住民はすぐに自己隔離を行ない、必要があれば検査を受けることができます」と述べている。
このアプリの使用によって、保健局が行なっている濃厚接触者の追跡調査がより有効的になるという。
このアプリをダウンロードすると、スマホ上でアプリをオープンしなくても常にバックグラウンドで作動し続け、同様にアプリをダウンロードした他のスマホとブルートゥーステクノロジーを利用して通信を自動的に行ない、シグナルの強さと期間を計測することができる。
もしユーザーが新型コロナウィルスに感染したことが確認された場合に、その人のスマホの記録から、過去14日間に6フィート以内で15分以上接触した人間に対して警告のテキストメッセージが送られる。
同様のシステムはすでにカリフォルニア州、ワシントン州、コロンビア特別区などを含め12以上の州で使用されている。
しかし、多くの人々がダウンロードしなければ意味がなくなってしまうため、ハワイ州ではスマホユーザーの15%にアプリのダウンロードをしてもらいたいという。
(日刊サン 2021.01.07)
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