ワイキキの中心部、キングス・ビレッジ跡地にて、32階建てのタイムシェアタワー「カ・ハク・バイ・ヒルトン・クラブ」の建設が、パンデミックによる長い休止期間を経て再びスタートしているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
「ヒルトン・グランド・バケーションズ(HGV)」は、2018年にハレ・ワイキキ・アパートメントおよびプリンス・エドワード・アパートメントの区画と、キングス・ビレッジを含む1.05エーカーの敷地を購入。2019年にキングス・ビレッジを取り壊し、2021年末の完成を目指して新しいタイムシェアタワーの建設に着手したが、新型コロナの流行とそれに続く観光不況に見舞われ、3年半の中断を余儀なくされた。
HGVの開発担当シニア・バイス・プレジデントであるケリー・オリンガー氏によると、カ・ハクの新たな計画では、今年後半に販売が開始され、プロジェクトは2026年半ばに完成する予定だという。
休止期間中、HGVはデザインチームと協力してプロジェクトの強化にあたった。オリンガー氏によると、外観に変更はないが、部屋タイプはスタジオ(ワンルーム)から1〜3ベッドルームまであり、191ユニットから205ユニットに増加した。駐車場は6階建てで185台分を確保し、7階にはアメニティデッキができるという。また、1階には小売スペースが2つあり、これはHGVに区画を売却した「BSC KVSC」社が所有することになる。
休止について、オリンガー氏は、パンデミック後の日本市場の低迷もプロジェクトの開発を遅らせる要因のひとつだったと語った。「HGVの52万5000人以上のオーナーのうち、7万人以上が日本人で、そのほとんどがオアフ島と日本で所有している。日本のビジネスは私たちの仕事の大きな部分を占めている。このプロジェクトが引き渡される頃には、タイミングが合っているだろうと期待している」
HGVのコーポレート・コミュニケーション・ディレクターであるメグミ・ハウブナー氏は、ここ数年、HGVでは日本市場が順調に回復していると語った。同氏によると、2022年にオアフ島を訪れた日本からの旅行者のうち、25%がHGV物件のオーナーまたはゲストで、ハワイ島ではほぼ50%だったという。2023年末に向けオアフ島を訪れた日本からの旅行者の17%がHGV物件のオーナーまたはゲストであり、その数はハワイ島では41%だったという。
このプロジェクトは、HGVのオアフ島での事業としては、2017年にオープンした「ザ・グランド・アイランダー・バイ・ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ」以来で、これによりオアフ島におけるHGVのユニット数は1800室となる。
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画像:facebook.com / Hilton Grand Vacations Inc.
(日刊サン 2024.1.5)