新型コロナウィルス感染がまた拡大している中、家庭でできる市販用コロナ抗原検査の需要が高まっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
例えばイオラニ・スクールでは、新学期のスタートとして職員と生徒のコロナ検査を行った。
校長のチモシー・コトレル氏は「新学期初めの2日間に1,600人の生徒にコロナ検査を受けてもらいましたが、16人に陽性反応が出て、陽性率はおよそ1%となっています」と述べている。
イオラニ・スクールではこれから感染がおさまるまで毎週全員にコロナ検査を受けてもらうことになっており、アボット・ラボから十分な供給を受けるという。
マウイ島にあるマウリオラ薬局では、ほぼ毎日市販コロナ検査キットが売り切れている。
薬局のオーナーであるコーリー・レハノ氏は「毎日50個を品出ししていますが、ランチタイムにはほとんど売り切れの状態です。いくつかの会社から仕入れていますが、どの会社からも商品を手に入れるのが難しくなってきています」と述べている。
そんな中でスコット・ミスコビッチ医師は、市販の検査キットに頼ることを警告している。
「家庭でできる市販コロナ検査を一回使っただけでは、その次の日に陽性反応が出ないとは言い切れません。そして40種類以上の市販のコロナ検査キットが市場に出回っていますが、米国食品医薬品局(FDA)が承認しているのはおよそ12種類です」と述べている。
市販キットの中にはオミクロン株を検知しないものもあるという。
ミスコビッチ医師はベクトン・ディクソン社(BD)、クィデル社、アボット社の検査キットを推奨している。
検査キットの値段は様々だが、安いものには気をつけた方が良いという。
FDAのウェブサイトでは、どの会社の検査キットが信用できるのか、誤判断率と共に掲載している。
詳細はこちらから。
バイデン大統領は家庭用コロナ検査キットの代金を保険会社が来週から払い戻すよう指示したと伝えられている。
また、確定申告の際にはマスクや検査キットなどの代金は個人的防護器具として医療費控除の対象となるとIRSが述べている。
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写真: Shutterstock
(日刊サン 2022.1.5)