ハワイ現地時間2020年3月6日、ハワイ州保健局はハワイで初となる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性症例が確認されたことを発表しました。
感染者はハワイ在住者であり、グランド・プリンセスクルーズ船に乗船中、感染した可能性があると推測されています。現時点では、ハワイ現地でのウイルス拡散の症例はありませんが、ハワイ州保健局は、感染者との接触者の追跡調査を行っています。
グランド・プリンセスは米カーニバル社が運航し、横浜港で約2週間にわたって洋上隔離され、700人超が感染したダイヤモンド・プリンセスの姉妹船にあたります。
現在の乗船者は、乗員は約1100人、乗客は約2400人。日本人も4人乗船しているとのことです。
先月2月21日にハワイに向けてサンフランシスコを出港し、2月26日にハワイ島、27日オアフ島、28日カウアイ島、29 日マウイ島にそれぞれ寄港し島内観光をしています。
当初はメキシコを経由して3月7日に帰港する予定でしたが、集団感染の恐れがあるとして、5日にヘリコプターで検査キットを搬入。健康状態の悪い46人の乗員・乗客を調べたところ、21人の感染が確認され、1人の死者も出ています。
ハワイでは、ホテルやアトラクション会社、レストラン、公共施設での衛生活動を強化し、住民や渡航者間での感染拡大防止に努めています。また、従業員へ向けても、自宅や職場で良好な衛生状態を継続するための指導を行い、ハワイ州すべての空港の手荷物受取所では、動画を通して渡航者へも呼び掛けを行うなど、積極的な措置を講じているとのことです。
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また、航空会社会社は国際線の運航を減便すると発表。デルタ航空は一時的減便、ハワイアン航空は運航頻度を調整するとのことです。
デルタ航空米国出発便は3月7日から、日本出発便は3月8日から、名古屋ーホノルル路線は週5便から週3便へ、関空ーホノルル路線は毎日から週3便となります。
すべての東京−米国便を、成田空港から羽田空港に集約する計画は、予定どおり3月29日に実施され、ホノルル便は、3月29日より成田空港から羽田空港に移行し、運航します。
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ハワイアン航空は、3月28日から4月29日までの期間、現在週3便で運航している羽田空港からエリソン・オニヅカ・コナ国際空港、及び週4便で運航しているダニエル K. イノウエ国際空港(ホノルル)への両路線を一時的に運休します。
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(文 奥山夏実)
(日刊サン 2020.3.9)