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Zoomによって活動の幅や形が変わり会員間コミュニケーションも活発になりました
Zoomによって活動の幅や形が変わり 会員間コミュニケーションも活発になりました
ハワイアロハライフ協会事務局長
西村洋志 さん
“「スポーツも人生も後半戦が面白い」 分かち合おうアロハの心!”とハワイが大好きな方々が集う、2019年11月に『NPOハワイアロハライフ協会』に名称変更した旧ハワイシニアライフ協会。文字通りシニア層が多い同協会の災禍中の活動状況についてお話をうかがった。
現在、約900名の個人メンバー、40社の法人会員がおります。3月後半に州政府から発令が出て活動自粛を要請されるまで、2月から3月上旬は主に手洗いや消毒に気をつけながら活動をしてまいりましたが、4月に入り正式に活動を自粛、現在も活動は休止しています。
オンラインミーティングって便利で「いいじゃん!」
あるとき開催せねばならない幹部の会議がありました。しかし集まることができません。そのときにはじめてオンラインミーティングを実施してみたら、じつに便利であると知ったのです。協会員のほとんどがシニアです。本来、パソコンなどの新しい技術に関して取り入れることが難しい世代ですので強引に進めたところはありましたが、一度試してみるとなかなか便利だしそんなに難しくはない。「いいじゃん!」と気づいたのが正直なところでした。
会員の多くが企業のトップ。世の中の動きにとても敏感
会員の約75%は日本在住者。3月末にハワイがロックダウンになるより早く、日本から「亡くなられた方には高齢者が多い。これはちょっと危ないから、集まるのをやめたほうがいい」という意見がもたらされました。協会員の多くの方が企業のトップや会社経営者です。そのあたりの危機感や世の中の動きにはとても敏感だと感じました。
タウンミーティング「大丈夫か、ハワイ」を開催
元ソニーハワイ社長である協会長の坂井が「日本の皆さんは果たしてハワイに戻ってきてくださるのだろうか。観光客の皆さんが戻ってきてくれないとハワイは成り立たないですよね」という危機感から、去る5月にZoomによる第1回タウンミーティングを実施いたしました。
ハワイ側からは旅行、航空、ホテル、不動産、ウェディング、金融、弁護士会の各業界トップの方々にパネラーとして参加いただきました。その中では「911、SARS、大震災などこれまでのどんな災禍より過酷な経済的影響」「先が読めない「勤務先のホテルがクローズし、一時解雇された」「社員を一時帰休し、社長の私はUber Eatsでアルバイトしている」という衝撃告白も登場したほどです。そんな中で2時間にものぼるミーティングにおいて「果たして観光再開は? 14日間の自己検疫の解除はいつ?」というのが全員の関心。こればかりはいくらハワイ側企業のトップの皆さまであっても、なかなかお話いただくことができませんでしたけれどもね。
イベント再開は、安全が確認されてから
安全が確認できれば、イベントの再開は随時考えていきたいと考えています。我々の中でもっとも古い活動がアラモアナ公園で行う“気功”です。先週ようやく10人以下の集会が認められ、実施いたしました。当初の予想以上に20名以上ほどお集まりいただいたので、フィジカル・ディスタンシングを守り3チームに分かれて行ったり。
実際に顔を合わせる活動も再開しはじめました。スケジュールはウェブサイトに掲載していますので、ご興味のある方はご覧ください。
オンラインにより目に見える効果が
日ごろ、会話のなかった会員どうしが、Zoomという新しいコミュニケーション方法で話そう! というと、比較的参加されるようになり、コミュニケーションが円滑に図れるようになりました。メンバー間の結束がより強くなったのは大きいですね。
活動自粛で受けた弊害は確かに大変ですが、Zoomによって新しい活動の形を導入できました。新しい風が吹き、協会の活動そのものにも変化をもたらすかもしれません。高齢や基礎疾患などにより、ハワイ渡航がむずかしくなっている会員も増えてきていますが、Zoomを使えばそういう方がイベントにも参加でき、以前のようにハワイを感じていただけるようになりますからね。
今後も、第2波第3波が押し寄せるかも、という話もございます。気を緩めることなく感染予防をしっかりしていきたいと考えております。
ハワイアロハライフ協会
(取材・文 鶴丸貴敏)