東京では2022年1月6日の最高気温は摂氏2.6度。都心の最高気温が3度に届かないのは2003年以来、実に19年ぶり。積雪は10センチ、夕方の帰宅ラッシュに向けて雪は降り続きました。

　私は諸事情により2004年11月に故郷の北海道を離れ娘の住まいの東京浅草で過しています。北国から飛び立ったその日も初雪の日でした。なんだか、東京にて降り始めた雪を見ていましたら望郷の念に誘われました。

　北海道では、白い小さな「雪虫」が沢山飛び始めると、もうすぐ本格的な雪の季節が来る知らせと云われていました。防寒用ブーツや長靴の準備に車はスタッドレスの冬タイヤに取り替えて、庭に木々があるお宅では木々の冬囲いをしたり、スーパーでは漬物用の大小の樽（たる）が並び越冬用鰊付けの漬け物などを用意したものでした。

　6日に大雪が降った首都圏では、7日朝にかけて路面凍結の影響とみられるトラブルが相次ぎ屋外で転倒するなどして500人以上が負傷したほか、各地で車の通行止め、交通事故が多発。東京湾に架かる「東京ゲートブリッジ」では、路面凍結の影響で車が立ち往生し最大で100台以上が巻き込まれたという。7日午前3時半ごろには、警察署員がカイロやペットボトルの水、乾パンなどを運転手さんたちに差し入れたとのこと。

　首都高速道路でも複数の区間で立ち往生が発生。ノーマルタイヤを装着した多数の車が動けなくなり、車の中で一夜を明かした運転手もいたといいます。なんと、雪に弱い首都圏でしょう！

　ぱらぱらとチラつく雪くらいで、大騒ぎをしていては北国で暮らす人々に申し訳ない気がしつつ、近くの息子の住まいへと向っていましたら、途中のお寺の門前の言葉が気になり近づいて、その標語を見入ってしまいました。

 “人は善根をなせば必ずさかう”

　遠くから見えました「さかう」が何かしら？と、ふと思ったのです。近づいてよく見ると「さかう」に「栄」の漢字のルビが付いていました。ルビ（ふりがな）とは、難しい読み方の漢字やアルファベットなどにを振ることと思ってたので、いささかビックリ。

　そういえば、国語辞典も、何年かごとに新語が追記されるとか。昔の人には「さかう」はすぐに理解できる言葉だったのでしょうか？

　それにしても、急速に進む地球温暖化やらコロナウイルスも変異し続けているのもとても気になりますが、皆さま共々善根をなし、今年が良い年となりますように祈念しております。