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アラ古希からのユルユラAlohaマインド

【アラ古希からのユルユラAlohaマインド】備えあれば憂いなし

 昨年のことです。2度ほど病院で難聴の検査をして、補聴器を作ろうかどうか迷った時期がありました。

 お試しの補聴器の練習を2週間ほどしてみたのですが、どうも格段に聴力が上がった気がしませんでした。しかも、補聴器製作には健康保険が利かないのです。全額自己負担となり高額となる事を初めて知り、びっくりして諦める気持ちにぐっと傾いたのかもしれません。それで、補聴器はしばらく作らずに針灸の治療で様子を見ていくことにしました。治療のお蔭で幾分良くなってきた気がしていました。

 ところが、先日地下鉄に乗っていた時に、停車した駅で列車が動かなくなり、放送が繰り返されました。私は、必死で聞き取ろうとしましたが、車掌さんの説明が聞き取れない自分に焦りを覚えました。電車内の様子を見ていますと、動かない車両からボツボツと出て行く姿もあれば、反対に平気でそのまま座っている人もいました。

 私も、目的駅まで、あと3つなので降りようか迷っていましたら、電車が動き始めました。この時に、やはり自分には補聴器が必要なのでは? と思いました。 

 次の日に友人に補聴器の事を相談しましたら、「高額な補聴器ではなく集音器を試してみたら?」と薦められました。家電量販店に在る筈との事で探しに行きましたが、在庫切れでガックリして帰宅。なにげにテレビをつけますと、テレビショッピングで集音器を販売中だったのです。その金額は1万数千円。補聴器となると20万くらいが最低クラス。2万円以下の集音器であっても、何かの時に、備えあれば憂い無しになるかもしれないと、早速注文しました。1週間後の到着予定。憂いが少しでも晴れると嬉しいのですが……

 ほんとうは、まだ補聴器も集音器も抵抗があります。しかし、私は、先日の地下鉄ハプニング経験以来、東京に大地震が来たりしたらショックで全く耳が聞こえなくなり、うろたえるだけで様々な判断が出来なくなる様な恐怖感を抱いてしまいました。

 何かの時には自力で避難ができるように、まずは耳の改善にチャレンジしてみよう、と。年相応の備えをしていく気持ちを持って、これからも日々を大切に過してしていきたいと思いました。

 本年も、引き続き『アラ古希からのユルユラAlohaマインド』を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。皆さまにとりましても、2023年が良き年でありますようにお祈り申し上げます。

  これからの人生へ アラ古希からのユルユラAlohaマインド No.122

蒼井 絹子

北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。 

1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用 

1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当 

1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設 

1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞 

2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞 

2003年 東京に工房・オフィスを開設 

2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞 

2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選 

2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学 

2015年1月17日 同校卒業 

2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓

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