ウイスコンシンで独り言 アマゾン専用トラック
いつからかアマゾンのロゴの入った車を近所で頻繁に見るようになりました。何でも売るアマゾン。ついに配達まで自前でするようになったのかと驚きましたが、自分達のコンドにも日に何度もやってくることがあり、週末の日曜の夜にでも配達があります。こんなことをされては競合するUPSとかFedExなどの同業者も大変だなぁって思います。
アマゾン車
アマゾンのロゴが入ってるこの車も、アマゾンの制服のドライバーも、アマゾン直属ではなく提携会社と先月のリーダーズダイジェストに書かれていました。それでもドライバーへの監視はひどくて、運転中の行動とか運転ぶりなどを終始監視されていて、与えられた多くの配送物を届けるため、10時間シフトで休憩も取れず、車内でトイレを済ましてしまう人もいるとか。
最近ではスーパーでも買えるような飲料水や重くてかさばるような品物を、大きな家の戸口までの配達やら、エレベーターのないコンドを上階まで駆け上っての配達で大変のようです。それと配達にはついて回る問題、飼い犬に襲われることはよくあるようですね。
アマゾンを去る人も
こうした過酷な状態で辞める人もいるようで、退職者の中には同業者のFedExなどへ転職する人達も。そしてFedExでは会社の方針で休憩は取らないと罰せられるので、必ず休憩がとれ、賃金がアマゾンより高いことがその記事に書かれていました。
とても大変な仕事ですが、車を乗ったり下りたり、重い荷物を短時間に配達するため運動量が多いので、太った人がいないとのこと。この仕事をしていれば、筋肉つけるためにジムなどに通う必要はないようです。そういえば、自分達のコンドに配達くる人はほとんど20代の人が多いように見受けられます。
最近ではアマゾンの影響で大手の小売業ですらバタバタ倒産しているので、あまりアマゾン頼りにはしたくないのですが、複雑な気持ちで、自分達もアマゾンから味噌とか日本のお菓子を時々買っています。
お礼はしっかり
そんなわけで、アマゾン車が来る時には心待ちにしている物の配達で嬉しいのと、運転している人への感謝を込めて、ありがとうのお礼はしっかり表すようにしています。
前述の記事によると、配達先でお礼にと飲み物とか、食事時だと食べ物が渡されることもあるようですが、物よりお金の方がありがたいようです。いろいろ時間に追われ、探しにくい家を探したり、重い物を抱えてのコンドでの配達ではへとへとになるようですね。それでも配達に出かけると、家の前で待つ子供の喜ぶ姿や、待っていた処方箋の薬が届いたって感謝される時にはやりがいを感じるそうです。
雨の日、風の日、怖い飼い犬のいる家、そして交通渋滞にも、トイレに行く時間も惜しんで働いてる方々、配達されたら、笑顔でお礼を言いましょう。笑顔と一緒に、チップももらえるともっと嬉しいようですよ。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.110
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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