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とどけMahalo! アメリカ本土便り

コロナ禍 ウイスコンシンから

コロナ禍  ウイスコンシンから

 先月は日本にいました。日本へ行く頃から、「本当に来るの?日本はコロナで大騒ぎよ」と訪日を諌める人がいた反面、普通に対応した人もいて、人により警戒心の違いを感じました。日本に到着後は連日コロナビールスの報道で持ち切りでしたが、ハワイなどのいくつかの州では無用の外出自粛要請が出たりして事態は深刻化する一方。結局日本にいる間に人とはほとんど会わずに終わりました。 

 

帰国便がなくなる 

 このコロナビールスがヨーロッパからアメリカへ飛び火し自体は深刻化し、知らない間に自分達の日本からアメリカへの帰国便がなくなくなっていました。帰国日までは時間があったので、何もしないでいたのですが、先月末、米国疾病対策センター(CDC)から「直ちに帰国せよ」とのメールが入り、大慌てでデルタに電話。散々待った挙句に電話が切られたりして要領を得ないので、急きょ有料のスカイプに加入し、何とかデルタと連絡が取れ、二人のエージェントと二時間ほどやり取りして、やっと帰国便を確保しました。 

 

帰国してからの2週間 

 我々は成田空港からデトロイトへは便はガラガラで、入国審査も簡単な質問だけで完了しました。いつもならとげとげしい係官がとても寛いて友好的だったのに拍子抜けしたくらいでした。そして静かなデトロイト空港で次の便を待ち、我々の自宅へ帰って来ました。空港でひろったタクシーの運転手は何やら仕事が激減したのかで浮かぬ顔をしていました。 

 自宅へ到着後、我々の二週間の自宅隔離が始まったのですが、知人にスーパーでの買い物を頼んだので、遠慮して品数を減らして頼み、うっかりバターやジャムなどを頼むのを忘れてちょっと不便を経験しました。結果、帰国後の2週間は全く同じような物を何度も食べていましたが、その時、自分はいつか衰えて自分で買い物ができなくなった時のことを思い始めました。さぞかし不便な毎日になるであろうと思われます。そんな予行演習をしていたのでしょうか? 

 現在、我々が住むウイスコンシンでも無用な外出は自粛するよう知事から勧告を受けています。スーパーや薬局などを除くと多くの店やモールは閉鎖され、そこで働いている人とか、収入が無くなった人達はどうしたらいいのでしょうか? こちらではそうした外食産業を助けようとする動きもあり、持ち帰りでもかなりの額のチップをはずむ人も多いと聞きます。こんな時、ちょっとしたやさしさが大切なようです。

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.74

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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