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デジタル版・新聞

ママのための教え方、学び方

この算数問題どう解く?大人は?受験生は?低学年の知識なら?

ママのための教え方、学び方 Vol.5

算数はいろいろな解き方、考え方があるから面白い!小学生用の問題とあなどるなかれ。算数の奥深さをみてみましょう。

問題大中小の3つの正方形がぴったりとならんでいます。図の中にある長さのヒントをつかって、それぞれの正方形の一辺の長さをもとめましょう。

大人のみなさん! 

一番大きい正方形の一辺をxにとしましたね!ええ、もちろんそれでもオッケーですよ。 

 中くらいの正方形の一辺は、x-3 

 小さい正方形の一辺は、x-8 

 大中小の合計が25ですから、 

 x+(x-3)+(x-8)=3x-11=25 3x=25-11=36ですから、 x=12cm。 

 これが大きい正方形の一辺とわかります。 

 中くらいの正方形は12-3=9cm 

 小さい正方形は12-8=4cm

さて、これを中学受験の知識がある子どもたちは「線分図」で解きます。 大中小の一辺を線分図にすると…

3つの線分図を合計したものが25cmなので、図のように一番長い線に合わせるには、25に3と8を加えます。 

25+3+8=36 

それは…大きな正方形の1辺の3倍になっていますね。 

つまり、おおきな正方形は36÷3=12cmとわかります。

さて、ではxや線分図の知識のない小学2年生にもわかる説明は?

ヒント:このように大きな正方形を3つならべてみましょう。

 下辺の長さをみると、25に3と8をたしたものが大きな正方形の一辺の3つ分ですね!これ実は線分図でやっていることの本質と同じなのです。

  解らない数字に機械的にxをあてはめて解くのは中学校の数学の解法です。中学受験の算数は知恵を使って解くのでむしろ中学数学より難しいとも言えます。その知恵の中にはシンプルな本質に基づくことがいっぱい。なぜ、どうして?を常に考える癖をつけておくと、中学受験の算数はつめこみではなく、脳トレになっていくのです。

(日刊サン 2020.5.16)

大野 奈津

オンラインを通じて、世界中の小中学生に勉強を教える個別指導塾YEAH MATH!を運営。モンテッソーリ教育の小学生年次向け指導資格取得、脳科学、心理学によるコミュニケーション法(NLP)でのカウンセリング、コーチングを学び、ご家庭のサポートもしています。

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