5月から6月にかけてのアメリカの旅。ニューヨークへ入る前に、久しぶりに西海岸シアトルに立ち寄りました。シアトルは日本人に人気の都市で、“アメリカの住みたい都市ランキング”で、毎年10位以内に入っています。北海道からさらに北の南樺太と同じ緯度に位置しているのですが、シアトル沖を流れる暖流のおかげで冬でも雪が降ることが少ないのです。夏はそんなに暑くもなく、多雨のおかげで緑も豊かで、入江に迫る山々の風景は日本に似ています。シアトルは“エメラルド・シティー”の愛称もつけられています。
近年はIT最先端都市として注目を集めており、アマゾン、マイクロソフトを中心に、多くのIT企業やゲーム関連企業が集まってきています。今回アマゾンの無人コンビニ“Amozon Go”の店にも入ってみました。陳列棚から品物を手に取り、そのまま店から持ち帰りです。店内には支払いを済ませるレジもなく、たたスマートフォンのアプリに支払いが完了の通知されてきます。古いタイプの私には違和感を感じますが、この店の主要利用客はアマゾンの社員たちで、シアトルには5万人に及ぶ社員がいます。
シアトルに住む日本人の永住者約13,000人、長期滞在者約4,500人となっていますが、シアトルをさらに有名にしたのは、2001年から10年間シアトル・マリナーズで活躍したイチロー選手でしょう。現在も球団の会長付特別補佐に就任していますが、今年度のシアトル・マリナーズの躍進はすごいですね。AL West(アメリカンリーグ・ウエスト)の二番手に付けプレーオフを目指していますね。私は、ホテルから抜け出してマリナーズ球場の開閉できる屋根を持つ朝の“T-モバイル・パーク”へ行ってきました。かつてイチロー選手が活躍していた頃に、前球場のセーフコ・フィールドに観戦に行ったことを思い出します。
シアトルでは、“Plke Place Market(パイクプレス・マーケット)”にも寄ってみたいですね。1907年にオープンしてから今も続いている公共のファーマーズ・マーケットです。その一画には、スターバックス第一号店もあります。たくさんの人が溢れていて店内に入ることは諦め、写真を撮るだけにして帰ってきました。また、シアトルと言えば新鮮なシーフードを堪能することでしょう。夕暮れのエリオット湾を眺めながら、サーモンやハリバットの料理、そしてクラムチャウダーはとても美味なものでした。
ところで、クラムチャウダーには“ボストン”“マンハッタン”とアメリカの地名がついた2つのスタイルがあるのはご存じですか? ボストンで頂いたのが、バターとミルクをたくさん使った白いクラムチャウダーでしたが、シアトルでは“マンハッタン”です。こちらはトマトピューレを使ったトマトベース、赤色のクラムチャウダーです。私の好みは、ボストン風ですね。