消化の火、「アグニ」を高めて免疫アップ!
皆さんは、自宅待機命令にどのように対応していますか。自宅待機の時期を楽しく過ごしている人、変わらずに勤務をして頑張っている人、ビーチに行けずにもどかしく思っている人、家が心地良い人、いろいろな心境の人がいるのではないでしょうか。
いろいろな変化に対応しやすい人とそうでない人がいるのは、私たちが生まれ持っている5元素のバランスによります。ですから、お仕事の状況や生活の変化によって強く落ち込んだり、頑張りすぎたりする場合は、「ああ、今の自分はこういうことに意識が集中しているんだな」と認識をしてあげることが大切です。
人それぞれに感じ方が異なるように、感情を処理する力も、人によって異なります。今回は、消化の火である「アグニ」の力について深掘りしてみましょう。
「アグニ」は、体内に存在するエネルギーの一つです。主に、食べ物を消化する力と、感情を処理する役割を担っています。ですから、「アグニ」の調子が良いと、食べ物の消化がきちんとできたり、物事の理解や対応能力を高めることができるのです。
「アグニ」の力を高めるには、体の調子を整えることが第一です。十分な睡眠、適量の食事など、いわゆる生活の基本が良い状態であることが大切になります。また、「アグニ」は1日の中で昼の時間帯が最も活発になります。アグニが低下する朝と夕は、食事の量を減らすと良いでしょう。
加えて、消化が難しい糖分(小麦粉や白砂糖など)や揚げ物を控えると良いでしょう。食事の量が極端に多いと「アグニ」の火を消すことになりますので、腹八分目を目指しましょう。
ただし、「アグニ」は強すぎても弱すぎでもいけません。バーベキューなどで火が燃える様子を想像してみてください。火が強すぎると、その火の上で何かを調理しようとしても、燃えてしまいますね。これ音同じことが、「アグニ」にも当てはまります。
「アグニ」の力が強すぎると、十二指腸潰瘍などの病気になると言われていたり、逆に「アグニ」が弱すぎると食べ物を消化する力がなくなってしまったりします。
「アグニ」の調子が良いと、食事の消化と精神面での物事の理解の質が高まります。私たちの体は、地球の五元素である、「地」、「水」、「火」、「風」、「空」から成り立っていますので、目に見えないところで自然といろいろな繋がりを持っています。
いつもと違う環境、行動が増える時こそ、全ての基本に戻ってみましょうね。
幸せ修行 No.219
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。