夏の過ごし方
みなさまアロハ!夏至も過ぎて、夏真っ盛りですね。太陽の下で過ごす時間が増える人も多いのではないでしょうか。今回は、夏をより快適に過ごすための食事と生活について、アーユルヴェーダの観点からお話させていただきます。
まず、夏という季節について。アーユルヴェーダでは、季節ごとに地球の5元素である「地」「水」「火」「風」「空」のバランスが変化すると考えられています。私たちの体も5元素から成り立っていると考えられるので、季節の変化を知ることは、自分の体をより良く理解することにもつながります。夏は、「火」と「水」のバランスが特に強くなりますので、外気温だけでなく、体も特に火の力を受け取りやすくなります。
次に、夏に取り入れたいお食事について。「火」と「水」のバランスが特に強くなるということは、身体が「熱」をためやすい状態とも言えます。ですから、バランスを取るために、「冷」を取り入れましょう。ここでは、アイスクリームや冷房のような人工的な「冷」ではなく、例えばライチのような、季節の果物や夏野菜などのお食事から「冷」を摂るようにしましょう。
極端に冷えたものを摂ると、消化の力を弱める原因になるとアーユルヴェーダでは考えられています。氷の入った飲み物やかき氷が美味しい季節ですが、消化の観点からは、常温の飲み物や食べ物がおすすめです。
最後に、バランスよく夏を過ごす方法について。日中に、アウトドアのスポーツをする際には、必ず帽子を被りましょう。極度の熱から体を守る役割をしてくれます。
朝は、日の出の5時50分よりも前に起きることができるとスッキリした一日を送ることができます。瞑想する習慣がある人は、日の出前に瞑想を終えると、心地よい感覚を一日中保つことができますよ。
意識して生活することは、丁寧な生活にもつながります。丁寧な生活は、流行や断片的な情報に左右されないので、心も体も、落ち着いた時間を送ることができるようになります。今、ここにある時間をめいいっぱい楽しんでみてくださいね。
幸せ修行 No.221
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。