ワンネス-世界は一つに繋がっている
皆さんは、宇宙との繋がりを気にしたことはあるでしょうか。ここで言う宇宙とは、あらゆる空間のことを指し、この中に自分も含まれます。今回は、埼玉県にある要唱寺の住職、斉藤大法上人のお話を元に、「ワンネス」の考え方をご紹介いたします。
斉藤上人は、僧侶でありながら精神科医の経歴を持つ方で、唱題瞑想という瞑想法で依存症や病に苦しむ人のサポートを行っていらっしゃいます。多くの人がストレスや悩みを抱えていますが、私たちは本来、喜びに溢れ、平安を感じることができるはずです。
悩みのかたちは様々ですが、根本的な不幸の原因は、宇宙と繋がれている感覚がない時に起きる、と考えられています。逆を返せば、自分で宇宙とつながることができるようになれば自分自身の本来の姿に出会える、ということになります。
「宇宙とのつながり」という表現が壮大すぎる場合は、「自然とのつながり」と置き換えても良いでしょう。自然とつながり合い、響き合っている、そんな雰囲気を頭に思い浮かべてみてください。
唱題瞑想は、座ってマントラを唱えます。マントラは、大いなる宇宙とつながることのできるマントラを選びます。ゆっくりとマントラを唱え、唱える度に、自分の頭の蓮の花がどんどんと開いて行くようなイメージを想像します。初めは10分程度から始めると良いでしょう。繰り返し行ううちに、自分の持っているエネルギーが湧き出て来るような感覚になり、自分自身との結びつきを強めることができるようになります。
冒頭に、「ここで言う宇宙とは、あらゆる空間のことを指し、この中に自分も含まれます」と書いてある通り、自分とつながることは、宇宙とつながることなのです。
自分とつながることができるようになると、不思議と不満が減るものです。すると、他人を批判したり、差別する意識が減っていきます。この連鎖が起きると、私たちは、「ワンネス」の領域に達します。領土、領域などの人間の都合で作られた決まり事で優越感を得る感覚がなくなります。
歴史を見ても、人類はアフリカ大陸を起源として地球の人口を増やしていますから、皆、同じ起源を持っているのです。
喜びや平安が感じられる時は、「宇宙の中に自分自身がいて、宇宙も自分の一部という感覚」がある時に起きると考えられます。これが「ワンネス」です。大いなる宇宙と繋がってこそ、自分の持っている力が発揮できます。この宇宙の存在を感じたい方は、瞑想を通して宇宙と繋がってみてくださいね。
幸せ修行 No.241
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。