肩の痛みで心のサインをキャッチする
肩の痛み、肩凝りで悩んでいる人はとても多いと思います。肩だけでなく、首や肩甲骨のあたりの痛みがある人も多いでしょう。四十肩、五十肩のように、肩の動きに制限がかかったり、猫背となることで胸が開けず、呼吸が浅くなることも考えられます。これだけ多くの不便がある肩周りの悩みを、多くの人が耐えなくてはならないのはなぜでしょう。原因は色々ありますが、今回は、感情と姿勢の面から考えてみたいと思います。
まず、感情の面というのは、「自分が背負っているもの」を手放す必要があるかを意識してみてください。自分自身に「何を背負って生きているの?」と聞いてみる感覚です。肩回りというのは、何かを背負う部位ですので、自分が精神的に背負っている負担が、身体に痛みを与えていることになります。
負担というのは、金銭的な不安を抱えていたり、過去のトラウマが重荷になっているなど、内容は多岐に渡ります。これは、潜在意識の領域の場合もありますので、ヒーラーさんを訪ねてみることで改善が期待できるかもしれません。
次に、姿勢は、巡りを良くする上では欠かすことができません。鏡で、猫背になっていないか、首が前に出ていないかを確認してみましょう。背骨を反らずに、骨盤からまっすぐ背筋を伸ばすイメージです。加えて、肩を横から見たときに、肩の位置はどこにあるでしょう。肩甲骨のあたりから肩が後ろに引けているのがベストですが、多くの場合は巻き肩で前の方に出てしまっています。この状態だと胸も開けませんので、背骨に肩甲骨を寄せる意識で立ってみましょう。
肩まわりの血流を良くするための、3ステップのエクササイズをご紹介いたします。
1.両足に均等な体重をかけて立つ。このとき、骨盤が床と垂直なイメージで立ち、背骨は反らせないよう意識する。両肩はリラックスした状態であることを確認する。力が入っている場合はため息をついて力を抜く。
2.右の肩を耳に近づけるイメージで上げ、左の肩は首から離すイメージで下げる。次に、左の肩を耳に近づけるイメージで上げ、右の肩は首から離すイメージで下げる。この動作を左右交互に続ける。始めはゆっくり行う。
3.②の動作を10回から20回行う。
アーユルヴェーダとヨガでは、プラーナと呼ばれる身体を巡るエネルギーがあると信じられています。このプラーナを巡らせる意味でも、肩の痛みを手放してみてください。
肩の状態から、心のサインをキャッチしてみてくださいね。
幸せ修行 No.240
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。