ウイスコンシンでは8月に入ると結構涼しくなります。木々はまだ青々としていますが、木々のなかには葉の色がすこし変色し始め、所々が茶色になったり、先端の葉がすこし赤みがっかたり、突然枯葉になったりする木もでてきます。
こうした微妙な季節の違いの他、植物園やあちこちの公園で行われていた野外コンサートが8月に入ると終了します。野外コンサートが終わるのは日照時間が短くなって9時ごろに暗くなり始めるのと、夕方に少し肌寒い日が出てくるからと思われます。実際、8月も中旬となると朝夕はそれほど暑くないし、先日夕方散歩をしていたら、上着がないと寒気を覚えるほど冷え込んでいました。夏休み中は歯医者とか眼医者など大忙しだったでしょうが、予約の変更などが容易になります。いよいよ学校が始まりこうしたお医者さんでも時間に余裕ができるようです。
ハイビスカスとスノーボール
こちらの多くの人はそんな季節の変わり方を強くは感じないのかもしれませんが、あちこちでハイビスカスが見られるようになると私は夏の終わりを感じます。散歩していると、直径で20センチ以上はあるような大きな花がいろんなお家の庭で見られます。色はピンクが多いですが、オレンジやら、真紅の赤、黄色、白色やら様々な交配を重ねた珍しい色のものもあります。それから、日本のアジサイに似たスノーボールと呼ばれる白い小さな花のかたまりがあちこちで咲き、とてもきれいです。
青空野菜市(ファーマーズマーケット)
8月に入ると野菜市が活況を呈してきて、いろいろな収穫されたばかりの元気な野菜が豊富に売られています。特にトマトやニンジン、そしてピーマンなど、いろいろな形や大きさや色の物がありとても興味深いです。人参は白っぽいものから黄色っぽいもの、紫のものなどあるし、ピーマンも赤、黄色、オレンジ、緑ととても色彩豊かです。ジャガイモも同様で、大きさや色など様々で市場で見ていて楽しく、興味本位でついいろいろ買って、市場から出る際には買い物袋がいっぱいになっていることがあります。
それから、我が家のバルコニーでは「ナス」が取れました。ふっくらと電球玉のようなふっくらとした形の健康そうなナス。私達はこれをカレーに入れて食べました。しかし、こうしていろいろな色、形、大きさの違う野菜も今を盛りに段々減っていき、一か月もすると野菜市でもあまり野菜が見られなくなります。今はこんな残された夏日を満喫したいものです。心地よい夏日はいつまで続くかわからないのですから。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.134
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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