ウイスコンシンから車でテキサスのガルベストンという町にやってきました。宿泊先は海に面したコンドで、ワイキキなら2寝室にできるくらい広く、衣類を収納するクローゼットも奥行きがあり、たくさんの持ち物の収納が可能です。寝室には衣類のための家具、台所には調理器具がそろい、コーヒーや洗剤、調味料などもあって、すぐに生活が始められるようになっていました。
こうした民泊(Airbnb)を借りるといろんなオーナーがいて、こうした細かい配慮がしてある人や、誰か管理会社などの第三者に任せてしまっているような物件もあります。当然、オーナーが直接管理する物件の方が優れていますが、この自分達が一か月滞在するコンドはオーナーの心配りが行き届いた、清潔感の漂う部屋に入居して、すぐに気に入りました。
器具を壊す
台所にあったコーヒーメーカーは古いもので、電源を入れるスイッチが少し緩くなっていて、何と使用二日目にスイッチに触ると火花が散って、使用不能となりました。いくら古くてスイッチが緩くなっていたとは言え、自分達が壊したことには違いありません。来たばかりでこんなことで口論したくないと弁償覚悟でオーナーに連絡すると、「すぐ新しい物をお届けします」と新品のコーヒーメーカーが届けられました。この素早いオーナーの対応にホッと胸をなでおろしました。
買い物
到着してすぐに、食料品の買い出しがあります。幸いこのコンドの隣にウォルマートがあり、歩いて行ける距離です。ただ自分達が滞在した間は風の強く、寒いのでわずか300メートルほどの所にわざわざ車ででかけていました。このウォルマートでは買い物したものをご丁寧に二重袋にするので、一重でいいというと「こんなの紙袋と一緒で弱いのですぐ破れる」と二重袋にしていました。自分自身で会計を済ませる所では袋をなんと三重にする人も多く、その袋の扱いに驚きました。ハワイではスーパーの袋が有料化になっていますが、テキサスでもそうすれば自分の買い物袋を持参したり、無駄な袋の使い方をしなくなるのにと思いました。
駐車場に散乱するカート
またこの町のスーパーでは買い物客がカートを所定の所に戻さないので、駐車場のあちこちにカートが乱雑に散乱しているのに自分は唖然。こうした光景はウイスコンシンではあまり見かけません。これがこの滞在先(ガルベストン)のやり方なのでしょうか? 全米に店舗をもつオルディー(ALDI)というドイツ系のスーパーではカートを使いたい場合は25セント玉を入れ、使用したカートを返還するとそのお金が返ってくるのでカートを放置していく人はほぼゼロです。
またこの辺りでは空き缶、空き瓶が道路や歩道のあちこち散乱していますが、あれもハワイのように税金を徴収することで解決するのではないでしょうか? 買い物のカートにも、袋などにもお金を徴収するのが手っ取り早いようです。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.121
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
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