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コラム とどけMahalo! アメリカ本土便り

ウイスコンシンで独り言  新年の抱負

 また新しい年が来ました。新しい年が来たからと、最近では心構えをしたりはしなくなったのですが、今年は久しぶりに一つ新年の決意をしました。それは「小さなことで怒らない」です。

 先日そんなことを思わせることがありました。それは年末にたまった衣類などを私が週一回ボランティアをしている所へ持って行ったのです。その日そこへ立ち寄ってからいろいろ用事をすませようとしていましたが、たまたま出てきた係り員が「ダメだ!また出直してこい」と言うように、人差し指を立てて左右に振りました。まるで警官が交通違反者にするような動作でした。

その対応にムッとして思わず「わざわざここまで持ってきたんだぜ!」って声を荒げてしまいました。それでゆっくり車でその場を立ち去ろうとしました。その際に、その係員は私の反応に怒ったように私をにらみつけていました。それだけのことなのですが、このせいでその後しばらくモヤモヤした不快感が残りました。

 それにしても、どうして自分が寄付する物を渡せなかったくらいで腹を立てたのでしょうか?自分でも不思議だったのですが、年末でいろいろその日したいことがあったのに、最初につまづいたからと思われます。それと、もしあの倉庫の係員がもう少し「丁寧に」対応していたらどうだったでしょうか?私は寄付をしようそこへ行ったのです。そういった人にはそれなりの対応があるのではないでしょうか?明らかにその倉庫の係員は人との対応に欠けていました。

もし逆の立場だったら
 もし私があの係員だったとしたらどうしたか?多分「荷物はどのくらいですか?」と尋ねただろうと思います。そして少量の寄付なら(寄付の受付時間ではなくても)黙って受け取ったと思います。また受け付けられないなら、その理由など丁寧に説明したでしょう。私はこの非営利団体の店でボランティアをしていますが、店内で客に品物の場所を聞かれた時に一緒に探したり、また、客の欲しがっている物が店内にない場合には倉庫へ探しに行ったりしています。それは客に喜んでもらうことを第一の目的にしているからです。そうして客の喜ぶ顔を見るのが嬉しいからです。

教訓
 もちろんこの団体で働く人がすべて私のような気持ちでいるわけではなく、いろんな人がいろんな事情でいるのも事実です。この倉庫の係員に対して「どうしてもっと優しく言えないのか?」とか「ちょっと融通をきかせられないのか?」って思ったりもしますが、それが世の中。そんなことでイライラしたら、自分が損です。そんなわけでこんな小さなことでイライラした自分を反省し、今年は人の対応などで無作法な対応などにあっても、感情的になったりしないで、冷静に人と接していこうと思うのです。スーパーや銀行などで長い列ができていることがありますね。交通渋滞でイライラしてしまうこともあります。でもそんな時こそちょっと余裕を持ちたいものです。

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.170

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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