アロハ！ 田中徹也です。日本は緊急事態宣言が解除され、僕の住んでいる神戸も日常を取り戻しつつあります。居酒屋も人でいっぱいです。コロナで死ぬか、経済で死ぬか？ そんな言葉もありましたが、活気ある日常の大切さを痛感します。 　

　さて、このコラムもいったん次回で最終回です。ひとつ前に今回は「売ろうか迷う時の判断方法」についてお話しします。 

　日本の不動産、今コロナの影響もあるので動きにくいところ。しかし、使ってない物件だし「売るかどうか悩む」ということがあります。

 　結論から言うと「使わない、使う予定がない、または収益を生まない物件は売ってしまう」ことをお勧めします。 

　まず、不動産について土地であろうと建物であろうと、利用価値のないものを「不動産だから」と持っておくことは資産とは言えません。建物でも、放っておけば老朽化し傷みます、特に使ってないものは傷みも早いのです。建物が傷んで屋根の材料や壁の一部が落ちて、誰かに怪我をさせるリスクもあるのです。 　

「でも土地なら大丈夫」と思う方もいますが、放っておけば雑草が生えたり知らない間にゴミが捨てられたり。そのゴミによっては、土壌が汚染される可能性もあります。 

　もちろん、土地でも駐車場として運営しているとか、時間貸しの会社に貸していて収益を生むなら別です。しかし、この収益もよく考えたほうがいいです。 

　不動産で収益を得るには「貸す」ことになります。貸せば賃料が入ります、しかし日本の法律では「いったん貸すと、借主が出るまで帰ってこない」と考えてください。 

　駐車場で貸したり、時間貸し駐車場の会社に貸すのは大丈夫ですが、普通に借地で貸すと貸主からは解約はまず難しいでしょう。そうなると、売りたいときに更地価格では売れません。 

　また、「私の名義になってるけど、私が死んだら子どもたちに相続する」という不動産も、売って現金化して贈与なりをしていくほうがいいことも。

 　お金であれば分けられます。不動産も分けられますが、それは「共有」となり、今度それを売買するときに１人でも反対すると全体が売れないことになります。結果相続を受けた人たちが売るのに苦労します。 

　こうしたことから、もしあなたが日本の不動産を売るかどうか悩んだら「この物件は本当の意味での資産か？ 自分たちのために働く物件か？」をしっかりと考えて、そうでなければ現金化して他のものに投資した方がいいのです。 

次回は最終回となります！ お楽しみに！