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どうする?日本の不動産

売買契約、日本とハワイの違い

 アロハ! 田中徹也です。コロナウイルスの件が日本でも大きく毎日とりあげられています。まさかのオリンピック延期、ハワイでも外出禁止となっていると日本でも大きなニュースになっています。必ず近い将来いい方向になると僕も信じています。ハワイも、日本も互いにがんばり、また往き来できる日が来ることを願います!

 

 今回は「日本とハワイの不動産売買契約の違い」についてお話しします。

 

 ハワイで不動産売買契約をするのと、日本で売買契約をするのとでの大きな違いがいくつかあります。細かいところまでやると文字数も足りませんので(笑)、代表的なところだけ3つお話しします。

 

 

1.まずは「購入申し込み」

 ハワイの場合、「買おう」と決断すると、売主に「オファー」を出しますよね。そのオファーに対し、売主が承認するか、否認するかカウンターオファーで交渉するかですね。そして、そのオファーがそのまま契約書であります。  しかし、日本の場合は先に「購入申し込み」や「買付」というような「申し入れ」を売主におこない、その後改めて契約書を別に作成して契約をおこないます。

 

2.売主買主が直接会う

 ハワイの場合、売主と買主が取引完了までに「直接会う」ことはほとんどありません。しかし日本の場合は売買契約をおこなうとき、また最後の残代金のやり取りの際に直接会います。もし、契約の時に本人が来られない場合は委任状などでやりますが、その際も「最終取引の際には会えますから」なんてことを相手方に言うくらいです。

 

3.お金は直接振り込む、渡す

 ハワイで不動産取引をおこない、お金のやり取りをおこなうときはエスクローがすべて管理します。よって、エスクローを介して金銭の授受がおこなわれます。

 しかし、日本では「売主、買主が直接お金をやり取り」します。ですから、契約の時に支払う「手付金」も直接買主から売主に渡すのです。

 大まかな流れでいうと、最終取引の際は売主、買主、司法書士、仲介業者全員が集まります。場所は銀行の応接室が一般的です。そこでまずは司法書士が必要書類の確認をします。それで「適法に所有権が移転できる」となったら、買主が売主の口座に直接お金を振り込みます。そしてそれが着金されれば取引完了となります。

 

 ハワイの取引に慣れている方には違和感があるかもですね。特に直接お金をやり取りしたり、面会したりすることに驚かれます。

 次回は、事故物件の売買についてお話しします。

 

 

田中徹也

株式会社ユービーエル 代表取締役

20年以上地元神戸で不動産仲介業務をおこなう。 全国を対象とした不動産売却のコンサルティングも行う。 ハワイ好きで、毎年ホノルルマラソンにも参加。

【メール】 [email protected]

【WEB】 https://www.e-ubl.co.jp/hj/


 

 

 

(日刊サン 2020.3.31)

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