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コラム マスコミ系働き女子のひとりごと

【竹下聖のラグビーコラム】我が街のラグビーチーム

 2メートル近い屈強なラグビー選手と体育の授業をしたり、近所の区民センターで一緒に健康体操をしたら。その体験は一生心に残りませんか?

 先日、「リーグワンの観戦にいくよ」と連絡をくれたお友達親子に、ブラックラムズ東京の先発15人のメンバー表を送ったところ「息子の小学校に高橋選手と浜野選手がきてくれて、サインを持っていると言っています!」と興奮気味に返信がありました。その日の先発に、過去に交流した選手が2人も入っていたのです。

区内の小学校でラグビー交流

 東京の世田谷をホームタウンとするBR東京は、数年前から区内の小学校に選手を派遣。世田谷区の小学校60校のうち、年間約45校の体育の授業で、子どもたちにタグラグビーを教える活動で、交流してきました。

 選手が住む寮の近くの小学校では、横断歩道を安全に渡れるようラムズの選手たちが「緑のお兄さん」として黄色の旗を持って歩道に立つ日もあります。また区民センターでは、選手がラグビーボールを使ったお年寄り向けの体操の見本役になることも。お友達の息子はこの春で高校生ですが、小学校時代の思い出が鮮やかに蘇り、その日の試合を何倍も、ワクワクしたものに変えてくれました。

親子連れも多かったブラックラムズ東京の駒沢でのホストゲーム

リアル黒羊もイベントに登場

 コロナ禍の中、より地域密着、より事業性をもつスポーツを目指して今年1月に誕生したリーグワン。私も取材に訪れた駒沢競技場での試合では、チーム名の「ブラックラム」にあやかり、珍しい黒羊が来場。無料でえさやり体験ができて、ちびっこに大人気でした。

地域密着の取り組みスタート

 ちょうど梅の花の時期でもあり、区内の老舗の和菓子屋さんが、青梅の入った大福を売ったり、福祉協議会の方がヒツジ型の手作りパンを販売したり、キックオフの前に会場を見て回るのも楽しい時間でした。区内にある昭和女子大の学生が、クラブと一緒にPR策の一環として、ラグビー観戦に欠かせない地ビールを販売するなど一歩ずつ新たな取り組みが始まっています。この日の試合、BR東京は日本代表の司令塔でもあるSO田村優擁する横浜イーグルスに1230で惜敗。現在チームも12クラブ中8位に沈みますが、20代前半の若手が多いクラブだけに今後に期待です。

初代王者の栄冠はどのチームに?

 リーグワン全体を見ると日本を襲ったコロナ第6波の影響による入場制限や、選手の感染で試合中止が相次ぎ経営的に苦戦しているのも事実です。3月にはディビジョン1の12チームのうち、レッドハリケーンズ大阪とシャイニングアークス浦安の統合が発表されました。どちらもNTT系列の親会社をもつため、1つのチームとして再出発しますが、ファンにとってはまさに悲報です。また九州・福岡が本拠地の宗像サニックスは、ビルのメンテナンスを行う親会社の経営難で、チームの廃部が発表されました。

 シーズンの折り返しを迎え、プレーオフに進める上位4枠の争いがし烈になる一方、D2に陥落する下位3チームには苦しい戦いが続きます。初代のリーグ王者はどのチームか。引き続きレポートしていきます。

チーム名にこだわり、黒毛のヒツジも応援に駆けつけ大人気

東京・大手町発 マスコミ系働き女子のひとりごと Vol.45

(日刊サン 2022.4.8)

竹下聖(たけしたひじり)

東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。

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