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ちょっと役立つ 日本の新製品

笑顔が見える、透明マスク登場

笑顔が見える、透明マスク登場

  コロナ渦で生活が大きく変化しましたが、その一つが顔を覆う大きなマスクの着用でしょう。目は見えるものの、口の動きが見えず、口の動きで言葉を読み取る聴覚障害の人たちなどとのコミュニケーションに問題が生じました。また、表情も隠されるので、一般の人たちの間でもスムーズな会話が出来にくくなっています。 

 接客業、スポーツの指導、障害者介護、人前に立つ仕事(例えば、表情が大切なテーマパークの案内人)などに携わる人々からの要望で、いわゆるフェイス・シールドはありました。しかし、フィット感や防水などの点から、改善が望まれていました。 

 

 さて、今回紹介するのは、スイミングスクールでの水泳指導者からの特別な要望により誕生した、表情が見え、防水がしっかりした立体成型のマスクです。「笑顔が見える透明マスク」として売り出されています。 

 マスクは、強さがあり高い透明度がある「トライタン樹脂」を使い、3D立体成型で継ぎ目のない、高いフィット感を実現しています。ストラップは抗菌成分が配合された樹脂から出来ており衛生的で、耳掛け、1本掛け、2本掛けなどの方法で装着できます。 

 サイズは幅142ミリ、高さ35.5ミリ、奥行き92.5ミリで、目の真下の部分がピタッとフィットするようになっています。値段は3630円(税込)だそうです。 

 開発した河島製作所というのは、実は、歌手の「河島英五」氏の弟さんの会社で、商品はヒカリスポーツというところから、12月4日、販売を開始しました。 

 息がしやすく、付けている違和感は少なく、そして、指導的な水泳指導のデモ泳ぎ程度なら、邪魔にならないようです。顔面との密着度が高いので、泳ぐ時の水の流れはあまり邪魔にはならないようです。もともと曇りはありませんが、市販の曇り止めを使うことも出来ます。なにより、口の動きと表情が見えるので、会話や指導に都合が良いとのことです。 

 ウエブサイトには、本格的にスイミングやダイビングを行う動画があり、参考になります。

画像:ヒカリスポーツのウエブサイトより
画像:ヒカリスポーツのウエブサイト

No.279

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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