今回は、押して歩く時もモーターが補助をする電動アシスト自転車を紹介します。

　従来走行時以外にはモーターの補助はなかったのですが、押し歩きも補助する自転車をパナソニックが開発販売することになりました。これまで走行開始時に思わぬ速度が出たりして危険なこともあったのを改善し、さらなる安全性を目指しています。「ビビ・L・押し歩き」という自転車です。

　歩道橋や駐輪場のスロープや坂道など、自転車を降りて押し歩きをする場面は多いのですが、荷物が重かったり、子供を乗せていたりすると結構大変な作業となります。その時はサドルを上げ、安全のため乗車できない状態にしておいて、ハンドルの「押し歩き」ボタンを押すとモーターアシストが働いて、楽々と進めるのです。上り坂や荷物などの負荷の大きさを検知し、アシストの力を自動で調整します。ボタンから指が離れると、自動的にアシストは停止します。

　また、人が乗っている時に、間違ってボタンに触った場合でも、サドル傾斜センサーが働き、押し歩きボタンを押した状態でも、アシストは作動しません。

　従来の電動アシスト自転車は、移動が楽になる反面、通常の自転車より重く、押して歩く場合は負荷が大きく、重いという課題がありました。パナソニックは４つのセンサーを使って制御することにより、昨年末、日本の道路交通法改正の条件をクリアーし、押し歩きアシスト使用時も歩行者と同様とみなされ、歩道を通行することができます。

　充電は約4時間、走行距離は最大で78km、3段の変速機付き。重量は24kgです。販売開始は7月6日、価格は12万9千円だそうです。