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世界のマグロを追いかけて男の旅 こぼれ話

COVID-19との闘い

COVID-19との闘い

 ハワイ全域で感染者週が626人、死者数が17人と報告されています(5月7日、ハワイ保健衛生局)。ハワイ住民が最も楽しみにしている『Okinawan Festival』キャンセルの発表がありました。これもCOVID-19パンデミックの影響ですが、Hawaii Convention Centerでの38回目の開催予定に9月5日〜6日となっていました。とても残念なことです。

 

 現在、ホノルルのAuction Houseで水揚げされているマグロ、カジキ、マヒマヒ、オパなの魚の量もグ〜ンと減ってしまいました。United Fishing Agencyの報告によると、「約60隻のはえ縄漁船は、すでに港に入って停泊しており、外海で漁をしている80隻の漁船も暫時帰港してくればそのまま港に留まるだろう」と言っています。

 ハワイの魅力はなんと言っても刺し身、寿司、ポキはじめ新鮮な魚を使った料理につきます。多くの新鮮な魚類は、ホノルル市内での消費ははもちろん、ハワイ全島へ、そしてアメリカ本土までも空輸で出荷されています。ここで、漁師たちや、様々なシーフードサービス業者、配送業者、そして小売店やレストラン、ホテル業界までビジネス存続までに関わる大打撃を受けてしまっています。

 グッド・ニュースにイゲ州知事が「5月7日より、人同士の接触が少ない小売店の再開を従業員と顧客の距離を保つ条件付きで許可する」と発表しました。ホノルルはじめオアフ島のショッピングセンターは5月15日に、マウイ島は11日に再開できるようです。州知事は「ハワイ州は全米でも最も低い感染者数を保っており、コミュニティが次の段階に進めると確信しています」と言ってます。再開にあたり、ソーシャルディスタンス(社会適距離ー人と人の間に約2メートルの距離を保つ)に従い、集会は避け、マスクを着用などの条件を守ってもらうことが条件ですね。日本からハワイを訪れた際に義務付けられているのが、今も14日間の自己隔離と、ハワイ州全域の住民への「Stay-at-Home」となりますので不要な外出禁止は原則となるわけです。

 

 全米も経済活動がほぼ停止状態で戦後最悪の失業率14.7%となり、就業者数も前月の714万人から2,308万人まで膨れがってしまいました。この数字は、かつて2008年9月リーマンショックの最悪時を超え(失業率10%)、1929年の世界大恐慌以来の金融危機で歴史的な金融危機に直面しているわけです。 世界恐慌は、アメリカから津波的に世界を覆い尽くし壊滅的な影響を与えました。個人所得、税収、利益、物価は暴落し、国際貿易は50%以上減少してしまいました。アメリカの失業率は23%となったのでした。

 私たちは、やはり過去の歴史に学び同じ失敗は許されません。叡智ある判断と勇気ある行動が、為政者と国民一人ひとりに求められています。

STORY 148

永井 修二

北海道出身、在米38年 鮪関連水産会社34年勤続

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