New Beginning!
秋色に包まれているここニューヨーク。いつもなら世界中から観光客が押し寄せ、レストランもバーもお店も美術館もセントラルパークもブロードウェイショーも、街のいたるとろこが活気に満ちあふれ人で沸いている。しかし、新しい日常の今、街は閑散としいつもとはまったく違うマンハッタンの光景が広がっている。
コロナで自宅待機がはじまった3月はまだまだ雪舞う氷点下の寒いニューヨークだった。それから間もなく夏時間に変わり、季節は花が芽吹く春になり、緑深まる夏が来て、また寒さが深まる秋が到来した。
じぶんのなかで止まってしまったような失われた時間の感覚も、本当の現実世界では、すべて前へと進んでいる。
ものごとは、始まりがあればおわりが訪れる。花が咲くと枯れる。本も映画も音楽もはじまりがあれば終わりがやってくる。いのちも決して例外ではなく、はじまりがあれば終わりがある。そうやって、わたしたちは生活の中で、小さなサイクルで終わりとはじまりを繰り返している。
常に、新しいはじまりが訪れている。それのわかりやすい代表が、朝が来て夜がくるというサイクル。太陽がのぼり、新しい1日がはじまる。その1日は、みんなに平等にくるという決まりもない。でも、朝、また目が覚めたということは、また、新しい始まりのチャンスをいただいたということだ。
ここニューヨークでは今、かなり治安が悪化し、毎日デモがつづき、大統領選挙も白熱している。正直、人々のストレスレベルが限界まで高い状態なのがニューヨーカーたちと話すと伝わってくる。
それでも日々の日常のなかにはたくさんのよろこびがある。きのうは、たまたま秋の紅葉がふかまるロマンティックなセントラルパークで、数人が集う小さなちいさな結婚式を見かけた。
しあわせは、じぶんが気づくか気づかないかだけのちがいでもうすでに今、たくさんあるのだということに気づかされる日々だ。未来を心配しても、まだ未来は起きていない。今、この瞬間しか地球上には存在しない。心配や恐れ、不安に目を向けるのか、それとも光を感じながら生きるのか。どこに目をむけて、フォーカスしていくかはじぶんで選択していくことができる。
今、激動のマンハッタン暮らしの最中において、人生はじぶんでクリエイトしていくことができるのだということをあらためて教えて貰っている日々だ。なにがあろうともわたしはこの街が好きだ。そんな大好きな街で暮らせていることに感謝の気持ちがあふれてくる。
人生で無駄なことなんてなにひとつない。世界のどこにいようともあるがままのじぶんで、新しく与えられた1日1日を大事に生きていきたいと思う。
私の旅ストーリー
大森 千寿
NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com ameblo.jp/adamwestonart
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