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私の旅ストーリー

I♡NY

I♡NY

  自宅待機からはや3ヶ月半が経ち、季節も冬から夏へと移り変わろうとしているここNY。やっと経済再開が少しずつはじまり街の活気を取り戻しつつある。この過酷な一連のプロセスを、NYとととも過ごせたことは、じぶんのこれからの人生において、大きな糧となるにちがいない。

 まだまだ気の抜けない状況は続いている。不必要な外出は依然ひかえている。そんななか、先日は、オンラインを通して日本をはじめ世界に住まれるみなさんと、NYからつながってお話会を開催した。  

「新型コロナが過酷なNYを出ることもできたのに、とどまったのか?」というご質問をいただいた。現に、マンハッタンから多くのニューヨーカーたちが脱出。友人たちは家族ごと、今でもマンハッタンにもどってきていない。

 わたしたち夫婦にとっても、選択肢はあった。なぜ、あえてマンハッタンにとどまったのだろうか……。質問を受け、とっさに口から出たことばは、「この街が好きだから離れられなかった」ということ。その後、「どこが好き?」と質問をいただき、頭で考えはじめるとじぶんの本当の気持ちをどうことばにしたらいいか、一瞬のことで分からなくなってしまった。

 

 なぜわたしはこれほどまでこの街が好きなのだろうか……、思い返してみた。そこで気づいたこと。それは今から約20年…前。当時、希望を失い人生のどん底を経験していたじぶんが、ひとりNYへとやってきたとき。NYの街から生きるチカラをもらった。希望を失っていたわたしに、ひとすじの光を見せてくれた街。

 どん底のじぶんを助けてくれたこの街がどん底のいま、わたしはここで、ともに前へと進んでいきたい。この街がわたしに生きるチカラをくれたように、この場所、マンハッタンから、ともに愛のエネルギーをおくり続けたい。そう思っていたじぶんに気づくことができた。

 世界のさまざまな場所を旅してきたけれど、他のどの国でもなくこの街がたまらなく好きだ。地球上において、これほどまで魂を揺さぶられ、惹き付けられる街が存在しているとこは、なんだかうれしいことでもある。

 

 今週は、独立記念日。“New Normal”、新しい日常のながれで今年は、もうすでに毎日夜空に大輪の打ち上げ花火が舞っている。そして本番の7月4日は、エンパイアステートビルから打ち上げられるそうだ。

 辛いことがあっても、このビルを見上げるたび、いままで無言の応援をたくさんもらってきた。そのビルから打ち上げられる花火は、どんなふうに夜空に輝き、新たになにを思うのだろうか。

 常に新たなわくわくを与えてくれる街。何があろうとも、やっぱりこの街から離れられない。

私の旅ストーリー No.201

大森 千寿

NY在住。香川県高松市生まれ。アーティスト・作家・アートセラピスト・米国NLP協会認定マスタープラクティショナー・現代レイキマスター。NY・ハワイ・日本の3箇所にアートスタジオを構え活動。著書に、amazon電子書籍「ハワイに不動産を購入して人生10倍楽しむ方法」「ハワイで聞いた! 32通りの生き方(第一弾)」「人生の冒険」がある。NYで新しい扉を開く2日間プログラムやニューヨーカーと行く穴場ツアー、アート最前線ガイドなど開催中。 www.chizuomori.com  ameblo.jp/adamwestonart

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