みなさん、こんにちは。
突然ですが、みなさんは日本のテレビ番組はご覧になりますか。今は、とても便利な時代になり、どこの国にいても、ある程度のテレビ番組はライブでなくとも見られることが多いですよね。私はそういうことには疎いのですが、色々周りから情報を得て、最近は日本のドラマや、バラエテイー番組を観たりしています。
私がよく観るバラエティー番組で、ダウンタウンの松本人志さんの「酒のツマミになる話」という番組があるのですが、ご存じでしょうか。つい最近の放送回で、モデルの紗栄子さんのお題で、「香りが記憶と繋がっていると思うのですが、みなさんはどんな香りで、どんなことを思い出しますか?」という質問を他のゲストの方々にしていました。どうしてでしょうね、この手の話には、すぐに反応してしまします。紗栄子さんもおっしゃっていましたが、よくある話として、香水の香りで昔の恋人を思い出すのだとか。でも、記憶というのはもちろん良い記憶ばかりではないですよね。
司会のかまいたち濱家さんは、キンモクセイの香りが幼少期の記憶を蘇らせると言っていました。しかし、濱家さんの幼少期は裕福でなく、思い出すのは良くないことだそうです。キンモクセイといえば、なんともいえないゴージャスな香りだと思うのですが、良い香りだから良い記憶というわけではないのですね。それに関連して、元々好きだった香りが、何かとても嫌な出来事によって、嫌いな香りに変わってしまったなんてこともあります。
実は、とても高価ではありますが、キンモクセイの精油があるんです。私は入手したことはありませんが、まさにあの生花の香りがするようです。甘い香りだけれど、少しスパイシーさを感じる、大人の香りと言えるかもしれません。香水などに使われることが多いので、精油として出回っていないのが現状です。アロマ業界では、キンモクセイはオスマンサス(Osmanthus)と呼ばれています。主な成分はリナロールで、気分を落ち着ける精神的鎮静効果が高いとされています。多くの花から取れる精油にはこのリナロールが含まれているので、リラックス効果があるとされるのは、そのせいでしょう。
植物は、地域や環境によって全然違うので、育った環境によって記憶に残っている香りも違うはずです。みなさんの、記憶にあるお花の香りはなんですか。
アロマのある生活 No.198
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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