老後の資金を貯める方法には会社が提供している401Ｋや個人で積み立てられるIRAがあります。どちらもTAX DEFERREDと呼ばれ、税金を支払うことを遅らせることができます。あなたはどのタイプを利用して、老後の対策をしていますか？ 特徴を見てみましょう。

401K
　積み立ての上限がIRAより高く、会社からの援助があるので、効率よく資金が貯められます。仕事をしている限り続けられ、年齢によって引き出しの必要はなく、引退まで引き延ばすことができます。会社によっては在職中に引き出しができないプランもあるようですので、その点は注意しましょう。

IRA
　IRAを通して自分にあったプランを見つけることができ、どれだけのリスクが取れるかにより、プランを選ぶことができます。

ROTH IRA
　ROTH IRAは税金を先に支払って貯めるタイプです。これの良い点は引き出す際に、すでに税金を支払い済みなので、利息に対して一切税金がかからないので、相続税対策にもなり、受取人にとってありがたいことです。

　退職して給与がなくなった後、社会保障年金のみでは生活できませんので、足りない分は資産を切り崩すことになります。どこから引き出すかにより、課税を考慮しなくてはなりません。家の改築や車などの購入で401KやIRAから大きな額を引き出すと、税金申告の際、多額の支払いが発生することがあります。
　私達日本人は知らないで損していることが結構あります。自営業で給料をあまり取らず、長年ビジネスをしてきた方で、社会保障年金がびっくりするほど少ない、という話をよく聞きます。だれもアドバイスをしてくれなかったという方も多く、気が付いた時はすでに遅しとならないよう、見直しをすることをお勧めします。失敗に早く気が付けば、取り返す時間がありますが、退職寸前では間に合いません。
　夫婦二人で暮らしている時は良いのですが、１人になった時のことを考えると、次の策も必要ですね。人生100年と言われていますが、予想以上に長生きしたら困らないよう、老後の対策をしっかりしましょう。