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ハワイ在住者のためのライフプランのお話

【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】長期介護保険とはどんな保険でしょうか

 長期介護保険とは、日常の生活動作に問題が起きたり、認知障害が発生したときに介護費用を保障する保険です。日常の動作とはADL (ACTIVITIES OF DAILY LIVING)に不自由さが生じることです。今まで出来ていた動作がストロークを起こしたり、事故で思うように体が動かなくなることがあります。

【【長期介護が必要となる基準・6つの項目】

  • 入浴(浴槽やシャワー室への出入りができ、体を洗うことができる)
  • 衣服の着脱(洋服を着たり、脱いだりができる)
  • トイレ(トイレへ行って、排泄の始末ができる)
  • 移乗(ベッドから車椅子への乗り移りができる)
  • 排泄コントロール(尿意や便意を自覚し、排泄を調整できる)
  • 食事(自分で食事が摂れる)

 このうち23項目の動作に不自由が生じると介護が必要になります。

 一例をご紹介致します。最近ご主人がケアホームに入られ、月$7000位かかっています。ケアマネジャーから長期介護保険に加入していないと老後大変なことになるとアドバイスを受け、問い合わせ頂いたケースです。

 実際調べてみると、上を見るときりがないのですが、月$10,000前後かかるようです。オリジナルの長期介護保険は実際介護が必要になれば、大変助かりますが、もしかしたら全然使わないで人生を終えることもあります。また加入時、保険料に納得しても保険料は固定でないので、将来値上がりの可能性があります。

生命保険に長期介護の特約を付ける場合、保険料は固定されていますので、支払い期間をどのように契約するかです。このプランの良いところは亡くなる前に介護が必要なレベルになると保障額の45%が毎月前借できるシステムですので、$4,000$5,000になります。

 保障額は最低$100,000からですので、額を増やせば、介護費用として多く前借できます。通常の生命保険の場合、亡くならないと保障額が支払われないので、家計のヘルプになります。

 介護費用を貯蓄の中から支払っていけば湯水のごとく使うことになり、貯蓄が底つくのも時間の問題になります。長期介護のメディカル査定は生命保険より厳しいので、老後アメリカで暮らすなら、健康なうちに加入することがお勧めです。特に、骨粗鬆症になってしまうと加入が難しくなります。

(日刊サン 2023.3.15)

横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]

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