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ハワイ在住者のためのライフプランのお話

【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】リタイヤメントプランの必要性

 現在、現役で働いている方は老後のプランをどのように立てていますでしょうか? 老後は先の先と思っていても、あっという間に月日が経ち、60代になってしまうと、これから退職してお給料が入ってこなくなると、ソーシャルセキュリティに頼ることになります。ご自分が退職してどの位受け取れるかを把握していないと、大変なことになります。

 私は1979年の秋にメリーランド州からハワイに引っ越して来ました。あまりの物価の高さにびっくりしたと同時に給料が安く、1980年に借りて住んでいたドンキホーテの近くのコンドの家賃は$600、半年遊んで働き始めましたが、私の1ヵ月のお給料がすっ飛んでしまいました。この状態で暮らしていたら、老後はどうなるだろうと思いながらはや40年が経ちました。

 あれから家賃は3倍以上になっています。ハワイの物価高は昨日今日始まったことではなく、40年前も物価高だったことになります。

 アメリカは老後の資金を自分で積極的にスタートしないと誰も助けてくれません。日本のような退職金はありませんので、仕事を辞めた途端、収入がなくなってしまいます。シニアの年齢まで働き続けられればラッキーですが、思いがけず病気になって働けなくなることもあります。

 老後の対策として、税制上の優遇措置を利用して、会社から提供される401Kや個人で始めるIRAやROTH IRAなどがあります。会社から401Kを提供されている方はその他にIRA或いはROTH IRAもできます。会社からの401Kが提供されていない方はIRAかROTH IRAのどちらかを一日も早くスタートすることをお勧めします。

 ソーシャルセキュリティは日本の国民年金や厚生年金のようなもので、62歳から70歳の間に受け取ることができますが、受け取る時期は一生にかかわりますので、慎重に選んだ方が良いでしょう。

 2022年の満年齢での平均のソーシャルセキュリティの額は$1,657で最高額は$3,345です。70歳まで待てば、最高額は$4,194です。実際35年働いていない方の額は少ないはずですので、老後の計画をしっかり立てていないと、ハワイでは一生現役で働き続けないと、暮らせないかもしれません。

 現役でお仕事している方でIRAやROTH IRAが何かよくわからない方は詳しく説明を受けて老後の対策をしてください。退職後この口座から一生涯生きている限り、お給料のように受け取る設定が出来ますので、ご興味のある方は専門家に相談してみましょう。

(日刊サン 2022.2.23)

横江和子

親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。

シニア医療保険スペシャリスト

問合せ先:[email protected]

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