ここ数か月、YouTube でとある大家族のチャンネルを見るのにハマっています。料理上手なお母さんと家族思いなお父さん、そして8人の子供たち。なんとそこに長女の子供まで加わって、わいわいと毎日仲良く楽しそうに過ごす様子を見せてくれます。視聴者を楽しませてくれるためのいわゆる「企画もの」の動画もありますが、そのご家庭の日常を切り取って見せてくれる動画もあり、のんびり見てほっこりするのに最適なチャンネルです。

　そして、毎日のようにそのご家庭を見ていると、なんだか親戚のおばさんのような気持ちになります。面識があるわけでもなく、全くのよそのご家庭なのに子供達大きくなったなぁ、なんて感慨深くなってしまいます。数か月もあれば足取りの危うかった赤ちゃんは立派に歩けるようになるし、思春期の子はなんだか垢ぬけて大人びて見えるし。お小遣いのひとつでもあげたくなってしまいます。

　私自身は,、子供のころには妹が一人・両親そして祖母という、いわゆる「普通サイズ」の家庭で育ったので、全く想像できない世界。姉や兄がいたらどんな感じなのかな、あるいは下にもっと弟や妹がいたら……。もしかしたら大喧嘩の毎日だったかもしれないし、あるいは友達のように過ごせたかもしれません。もう今更自分のきょうだいが増えることはないので、少し寂しい気もします。

　かといって、自分が将来大家族を築きたいかと言われると答えはNO。私に何人もの子供の面倒を見るキャパシティはありません、と断言できます。現に甥っ子たった一人を半日見ているだけでヘトヘト。それに何人も子供がいたら名前を覚えるのすら危ういです。間違いなく子供を呼ぶときに名前を間違え、夫やペットの名前まで一通り呼ぶはめになるでしょう。そこに加えてそれぞれの子供達のスケジュールや好み、それぞれが置かれている状況まで把握するのは、ポンコツの私にはほぼ不可能です。

　Youtube上には、たくさんの大家族の方がいらっしゃいます。もはや日本だけに限らず、世界中で愛されるコンテンツの一つになっています。その大家族の子供たちひとりひとりが日本の、そして世界の未来を担ってくれるのだと思うと、また親戚のおばちゃんモードに入ってしまうのでした。