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【ハワイ在住者のためのライフプランのお話】老後はどこで暮らしますか?
今までアメリカでの永住を考えていた方が、この数年で日本に引き揚げているように思われます。65歳になる前はどのようにメディケアの手続きをしたら良いかの問い合わせを受けていましたが、最近では永住権を放棄したいけれど、どうしたら良いかなど質問内容が変わってきている様です。アメリカのインフレや円安ドル高を考えると物価の安い日本の方が暮らしやすいと考える方が多くなったということでしょう。
実際ハワイの物価高はアメリカの中でもトップですし、不動産の高騰もあり、家賃も高いし、不動産を所有していても、ビルが古くなれば管理費はそれなりに年々上昇して、ローンがなくなっても、決して生活は楽にはなりません。ハワイのコンドはどれも古くなり、ビル全体の配管工事などは所有者にかなりの負担になっています。一括での支払いが出来ない場合、管理費に特別賦課金が加算されることになります。
ハワイの生活費はニューヨークやカリフォルニアよりも高く、一人での生活は二人より難しく、老齢年金も一人になれば、一人分で暮らすことになります。老齢年金も平均の額を受け取っている場合、$1,907位(2024年)ですので、リタイヤメントの対策をしていない方には暮らせないのが現状でしょう。
老後どこで暮らすにしても、日本のような退職金制度はないので、ご自分で積み立てるしかありません。老後の対策をしていない方は今でも遅くないので、元気で働ける状態であれば、一日も長く働き続け、会社からグループの健康保険を提供してもらい、メディケアのパートBに加入しないで、経費の削減に努めて下さい。シニアになっても仕事があれば、喜んで働きましょう!
最終的に日本に帰国することになっても、老齢年金を日本で受け取れば、為替レートによりますが、日本のように物価の安い国ならハワイより楽な生活ができるでしょう。
日本の医療費はかなり安いと聞いていますし、帰国して申請手続きをすれば、簡単に取得できると聞いています。医療費の負担が大きくなり始めたら、日本で暮らす方が快適かもしれませんね。
アメリカの老齢年金は年々インフレの調整がされますので、受取額はどこにいても年々増えることになります。元気で体が動くうちに最終的に住む場所を選びましょう!
(日刊サン 2024.2.14)
横江和子
親の介護がきっかけで、アメリカの長期介護や年金に興味を持ち、保険のライセンスを取得。配偶者がメディケアのパートDのペナルティーを生涯払い続けることになり、メディケアの分野を習得し、色々なシニアの医療保険会社の資格を取り、皆様のニーズに合ったプランをご紹介しています。
シニア医療保険スペシャリスト
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