フロリダへ引っ越してきて数カ月。夫の実家の大家族に揉まれて生活していると、いろんなイベント事に顔を出す機会がたびたびあります。
フロリダに来てすぐの頃ですが、従妹の6カ月となる赤ちゃんのために、教会で「なにか・・・」があるとのことで、私たち夫婦も顔を出すことになり行ってきました。何が行われるのかわからずに、とりあえず夫についていっただけの私・・・。案内には「Christianty (クリスティアニティ)」とだけ書かれていたので、クリスチャンではない私は、どんなことをするのかさっぱりでした。
普通の日曜礼拝の最後に「それ・・・」は執り行われました。私は洗礼があるのかと勘違いしていたのですが、要は、この赤ちゃんを教会に迎え入れますよ、というプレゼンテーションで、そのために遠方から駆けつけた兄弟姉妹や友人もいたので、「それ・・・」はとても大事なイベントだったことには違いありません。
このイベント、厳かな雰囲気を想像したみなさん!!はい、全然違いまーす!!今回訪れたプロテスタントの教会は、ヒスパニック系の人々のためのスペイン語教会。「普通の日曜礼拝の・・・」と前述しましたが、私からしたらこれは「普通の礼拝」ではなく、さながらあの有名なプレゼン番組の「TED」かと思いました。スペイン語だったので内容はさっぱりわかりませんでしたが、ライトを浴びてステージを歩き回り、会場の英語同時通訳のアナウンスにもお構いなしに被せてしゃべくる、終始エキサイティングな牧師さん。その後の赤ちゃんのための「クリスティアニティ」のセレモニーも、会場全体の大合唱が延々と続き、数カ月たった今でも頭にこのメロディーがこびりついています。これがスペイン語教会か・・・! 教会でもパッションが溢れていました。
さて、「日曜礼拝」も赤ちゃんのための「クリスティアニティ」も無事に終わり、従姉妹たちやその友人たちも一緒に食事をするために、従妹の自宅に集まりました。夫も兄弟が多く男ばかりの4人兄弟ですが、従妹たち兄妹はさらに多い、1男4女の5人兄妹。末の妹は今回は来られなかったのですが、久々に集まった兄妹たちは大盛り上がり。
姉妹3人揃い、「女三人寄れば姦しい(かしましい)」というのはこういうことか!!と、「姦」という漢字が私の頭上に浮かぶほど、絵に描いたような姦しさ・・・しかもほとんどスペイン語!!ささっと会話に入るのは私には難しいですが、基本的にみんな英語はわかるので、夫に通訳してもらったり、赤ちゃんを抱っこさせてもらったり、「コミュ障」な私ですが、すこしずつ新しい扉を開いていっています。
そんな中で、その5人兄妹の長男である従兄が突然、「君は自分の旦那よりも年上?」と私に聞いてきました。みんなの会話の前後がわかってなかった私は、急に聞かれた質問に、夫よりも老けて見えるのかな・・・とか邪推してしまったのですが、実際に夫よりも2歳年上なので正直にそう答えると、そこにいた女性たちが、「Yay!! Cougar(クーガー)!!」 「私たちみんなクーガーなのよ」と教えてくれました。「クーガー」とは、英語圏のスラングで、年下の夫やパートナーを持つ自立した女性の意味なのだそうです。(ネコ科肉食獣のクーガーからきた例えで、時に差別的な意味で使われる場合もあるので要注意)。従姉妹のうちの1人は、「年上の元夫とは全然合わなかったけど、今は年下の夫と結婚してすごくうまく行くようになった!」と幸せそうに教えてくれました。
と、盛り上がる女性陣のそばで、苦笑いする男性陣・・・うんまあ、ここにいる女性たちは見るからに肉食系女子だよ・・・。
肉食系女子かどうかは置いといて、私の周りでも「クーガー」な女たちが多いような気がします。離婚後、最近彼女ができた義兄(50代)も、4人もいた彼女候補から選んだ1人は年上でした。
若い女性にはない、「クーガー」な女性の魅力を、世の男性たちは放って置けないのかもしれませんねっ!!
フロリダ生活雑記 No.6
WotaNeko
ハワイ9年、フロリダ在住0年のグラフィックデザイナー。マンガ・アニメオタクの日本人妻。夫も同じ趣味を持つプエルトリコ人。夫の実家の大家族と同居中だが、引っ越したら猫が飼いたい。