とうとう、とうとう2021年が終わろうとしています。今年も本当にあっという間でした。それは私が年を重ねたせいもあるでしょうが、ハワイに住んでいると季節の移ろいを感じることが少なく、日本に比べると「年末感」に欠けるからというのが大きな原因ではないでしょうか。Tシャツに短パンでクリスマス、年越しそしてお正月、というのはやはりいまだに慣れません。やはり、寒い寒いと言いながらこたつにでも入って、灯油ストーブをつけて、温かいお茶でも飲みながら春を待ち侘びるというのが体に染み付いているのでしょう。
常夏の島ハワイも少し肌寒くはなってきたとはいえ、私が日本で愛用していたダッフルコートや「はんてん」はもちろん必要ありません。薄手の長袖のパーカーにそでを通しながら、冬の装いがふと懐かしくなります。タイツやマフラー、手袋、ハイネック、セーター……ハワイに来る際にすべて手放してしまったものたちが恋しくてたまりません。日本にいた頃はあんなにも、寒いのは嫌だとか、朝起きられないだとか、ブーブー文句を言っていたのに。
そんな中でも、コロナに翻弄されながらもなんとか開催できたホノルルマラソンは、そんなハワイに「年末感」を与えてくれる貴重な存在。私はもちろん見る専門ですが、私にしてみれば途方もない距離を必死に走っているランナーのみなさんの姿やゴール後の達成感にあふれた笑顔を見ているだけで、こちらも元気になれました。私も来年は挑戦してみようかな?なんて一瞬だけ、思ってしまいました。実は今年、同時開催の10kmラン&ウォークへの参加を検討していたのですが、準備が間に合わず、このまま走ると膝や腰を痛めると確信したので参加を見送ってしまいました。来年こそは、せめて10kmは完走(完歩?)してみたいものです。
それから、町中にあふれるクリスマスムード。それぞれの家が工夫を凝らしたデコレーション、クリスマス仕様のお菓子、大きなクリスマスツリー。これらもまた、12月、そして一年の終わりが訪れていることを私たちに教えてくれます。私はペパーミントフレーバーが大好きなので、この時期になると必ずペパーミントのお菓子だとか、ラテだとかをついつい買ってしまい、増量。常夏の島にいても「冬太り」は健在です。
さて、次に皆様のお目にかかるころには、そんなクリスマスも終わっていることでしょう。いよいよ年末だー、と大慌てしている自分の姿が目に浮かびますが、皆様はどうか、穏やかな一年の終わりへのカウントダウンをお過ごしください。
CAN OF ALOHA No.68
金平 薫 (Kaoru Kanehira)
香川県出身、現在はハワイ某所にて武者修行中。 日々のあれこれを、ゆるりとお伝えできたら幸いです。美味しいものには目がありません。 なんでもない毎日は Instagram:kaoru_days をご覧ください。