海面に反射する太陽が眩しい時期となりました。アーユルヴェーダにおける暑い時期は、火と水のエネルギーである「ピッタ」が体内に蓄積する時期でもあります。この時期は、外出時は特に帽子をかぶるなどし、ピッタが上がらないように注意すると良いでしょう。ピッタが上がると、あせもができたり、背中ニキビができるなど、肌系のトラブルが現れがちです。
そうした季節の変化に対応するために、アーユルヴェーダではハーブとスパイスを活用します。食材は多くの場合、「温」と「冷」のカテゴリに分けられます。本記事では、暑い時期におすすめの「冷」の効果を持つハーブとスパイスをご紹介いたします。
まず、夏におすすめのハーブといえば、コリアンダーです。コリアンダーは、ベトナムやタイなどの暑い地域でもよく食べられていますから、「冷」の効果がありそうなイメージが伝われば幸いです。アボカドなどに軽く混ぜて一緒に食べても良いでしょう。
次に、ミントもおすすめです。ミントは果物と一緒に食べても爽快感がありますね。市販のペパーミントティーもありますが、ご自身の好きなハーブティーに新鮮なミントを混ぜて飲むのもおすすめです。アーユルヴェーダでは、ミントは食べすぎると熱を持つと言われています。一度にたくさん摂らずに、少量をおすすめします。加えてミントは、吐き気を和らげる効果があるとも言われています。
最後に、スパイスは、コリアンダーシードをおすすめします。先述のコリアンダーの種ですが、ほんのりレモンのような爽やかさのあるスパイスです。アーユルヴェーダでは、コリアンダーとコリアンダーシードは、おなら(ガス)を減らす効果があると言われ、消化を促すスパイスだと言われています。インドカレーにも使われていることが多いです。何かの炒め物をするときなどに、油と一緒にコリアンダーシードを入れて料理してみてください。食材の味を邪魔することなく消化を促すことができます。
逆に、もし寒い地域にいる場合は、コリアンダーやミントよりも、バジルなどを食べる方が体を温めてくれます。今回はハワイの今月の気候に合わせて書いていますので、ご自身の住んでいる地域や環境、あるいは体調によって、適宜調節することをおすすめします。
ハーブ類は、栽培スペースが狭くても十分育ちますので、ぜひご自身で育ててみてくださいね。
幸せ修行 No.268
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
ウェブサイトはこちら。